日本製紙連合会が集計した9月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比＋0.8％の211.0万tと2ヵ月連続の増加となった。うち、紙は前月の増加から減少に転じて△0.3％の117.0万t、板紙は2ヵ月連続増で＋2.1％の94.0万tとなった。主要品種のうち、新聞用紙と非塗工紙だけが減少した。

　紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比＋3.7％の11.3万tとなり9ヵ月連続の増加となった。うち、紙は△6.6％の7.6万tで、東アジア、大洋州向けの減少により9ヵ月ぶりの減少。板紙は東南アジア向けの増加により、＋33.0％の3.8万tと12ヵ月連続のプラス。

　紙・板紙の在庫は前月比＋0.2万tの213.3万t、3ヵ月連続の増加となった。うち紙は△1.0万tの141.1万tで、衛生用紙は増加したが新聞用紙、印刷・情報用紙、包装用紙は減少した。板紙は＋1.2万tの72.2万t.と、段ボール原紙の増加により前月の減少から増加に転じた。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は前年同月比△2.9％の23.8万t。前月の増加から減少に転じた。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は＋0.7％の66.1万tと2ヵ月連続の増加となった。輸出は△14.9％の5.3万tで、9ヵ月ぶりの減少となった。

＊包装用紙…国内出荷は＋2.4％の6.0万t、4ヵ月ぶりに増加した。輸出は＋31.2％の1.7万tで3ヵ月連続の増加。

＊衛生用紙…国内出荷は＋0.8％の15.2万tで、18ヵ月連続プラス。

＊段ボール原紙…国内出荷は＋2.2％の75.2万tで2ヵ月連続の増加。

＊白板紙…国内出荷は＋2.4％の12.3万tで5ヵ月連続増。

 

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/14号」より