大日本印刷(株)は、従来品よりも少ないレーザー照射でも文字がはっきりと表示でき、レトルト(加熱)殺菌処理も可能なフィルム包材「DNPレーザー型消えない印字包材」を開発した。DNPは2015年5月に、食品の賞味期限などを表示するレーザー印字の視認性を高めた安価な包装材を開発し、すでにいくつかの加工食品に採用されている。DNPが独自開発したインキを使用した同製品は、レーザーを照射することによってフィルムの内面に塗布した特殊インキが白から黒に変色する包装材。今回、白インキと発色インキの配合を工夫するなどの改良を進め、レーザー照射量を従来の約半分にしても文字をはっきりと表示でき、視認性を格段に向上させることに成功した。レーザー照射量を減らすことで、包材ダメージの軽減も可能となっている。
レーザー照射による発色の仕組み(左)と、印字サンプル
PJ web newsより