朝日印刷は、環境課題解決に貢献する事業の資金調達手段として、同社としては初めてグリーンボンドを発行する。発行総額は35億円で、発行時期は22年2月、発行年限は5年。
　グリーンボンドは、環境分野への取組みに特化した資金を調達するために発行する債券。朝日印刷では、京都クリエイティブパーク西棟の建設に要した借入金の返済の一部に充当するため、グリーンボンドの発行を決めた。京都クリエイティブパーク西棟は、主に医薬品・化粧品のパッケージを扱う製造棟で、環境に配慮した建築物としてグリーンビルディング認証を取得しており、また、太陽光パネルを設置して再生可能エネルギーの活用も行っている。
　同社はグリーンボンド発行に当たって、①調達資金の使途、②プロジェクトの評価と選定のプロセス、③調達資金の管理、④レポーティングなどの方針を記載したグリーンボンド・フレームワークを策定し、公開している（https://www.asahi-pp.co.jp/img_sys/information/323/323.pdf）。同フレームワークとグリーンボンドに対する第三者評価としては、日本格付研究所から、JCRグリーンボンド・フレームワーク評価の最上位評価である「Green1（F）」と、JCRグリーンボンド評価の最上位評価である「Green1」の予備評価を取得している。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future2/21号」より