日本製紙連合会が集計した2023年8月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△8.5%の161.8万tで、12ヵ月連続のマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△10.1%の76.6万t、板紙は△7.1%の85.1万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△11.3%の52.9万tで19ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)が△7.5%の94.0万tで11ヵ月連続のマイナス。主要品種はすべてマイナスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は△35.4%の10.2万tで11ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は印刷用紙がアジア、北米向けで減少して△24.4%の3.2万tとなり、14ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東南アジア、東アジア向けが減少して△39.5%の7.0万tとなり、11ヵ月連続のマイナス。
紙・板紙の在庫は前月比+3.1万tの195.8万tで2ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷・情報用紙が増加して同+5.9万tの83.2万tとなり、2ヵ月連続の増加。パッケージング用紙は段ボール原紙が減少して同△2.8万tの102.8万tとなり、2ヵ月ぶりの減少。衛生用紙は横ばいで9.8万t。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△8.2%の13.7万tで27ヵ月連続のマイナス。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△12.3%の39.2万tで12ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△24.4%の3.2万tで14ヵ月連続のマイナス。
*包装用紙…国内出荷は△12.6%の4.8万tで9ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△27.0%の1.1万tで9ヵ月連続のマイナス。
*段ボール原紙…国内出荷は△7.5%の69.7万tで3ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△43.6%の4.9万tで11ヵ月連続マイナス。
*白板紙…国内出荷は△3.1%の10.2万tで3ヵ月連続のマイナス。
*衛生用紙…国内出荷は△4.3%の14.9万tで2ヵ月ぶりのマイナス。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/16号」より