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紙の業界ニュース

2023/11/07

=日本製紙=苗生産事業推進体制を強化 エリートツリー推進室新設

 日本製紙は、スギやヒノキ、マツ類で、花粉が少なく成長性に優れるエリートツリーの普及拡大を加速するため、原材料本部林材部内にエリートツリー推進室を10月に新設する。
 6月に閣議決定された「骨太の方針2023」(経済財政運営と改革の基本方針2023)では、花粉症対策に取り組むことが明記されたほか、GX(グリーントランスフォーメーション)の一環として森林吸収源対策の加速化や再造林の促進などが盛り込まれた。特に花粉症対策では、5月に策定された「花粉症対策の全体像」に基づき、10月には花粉症対策初期集中対応パッケージが取りまとめられ、必要な予算が経済対策に盛り込まれる見通しだ。
 エリートツリーは、花粉が少ない特徴に加え成長にも優れることから、CO2吸収量の向上のほか、下刈り期間の短縮による再造林費用の低減も図れる。このため農林水産省では「みどりの食料システム戦略」の中で、エリートツリーを2030年までに林業用苗木の3割、50年までに9割以上を目指す目標を設定している。
 こうした国の政策のもと、日本製紙はこれまでも林野庁および都道府県と歩調を合わせ、30年度中に1,000万本/年のエリートツリー苗生産体制構築を目標とする取組みを進めてきた。林業種苗法に基づくスギ種苗配布区域である国内7区域のうち、秋田県(一区)、静岡県(三区)、鳥取県・広島県北部(四区)、広島県南部(五区)、熊本県・大分県(六区)で採種園・採穂園を開設し(秋田県では11月中旬に開設予定)、地元の山林種苗協同組合員などと協業してエリートツリー苗の生産体制を整備している。
 これらの協業先と連携を強化して普及拡大を加速させるため、エリートツリー推進室を新設するもので、今後は苗の販売を担当する日本製紙木材、日本紙通商とともに苗生産事業の強化を図る。あわせて、樹木に関する技術を結集させた苗を『スゴイ苗』シリーズとしてブランド化し、エリートツリーの『スゴイ苗』を中心に事業展開していく。『スゴイ苗』シリーズの特徴は次の通り。
◎スギ・ヒノキでは生産期間が1年(通常は2~3年)
◎根張りに優れ活着がよいため、初期成長が良好
◎エリートツリーでは閉鎖型採種園(本州)から得た種子を利用
◎森林経営計画に合わせた柔軟な生産・出荷が可能
 

株式会社 紙業タイムス社 「Future11/6号」より

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