日本製紙連合会が集計した5月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△2.5％の157.2万tで、4ヵ月連続のマイナスとなった。以下、％表記は前年同月比。
　国内出荷のうち、紙は△2.6％の72.0万t、板紙は△2.4％の85.2万t。用途別では、グラフィック用紙（新聞用紙＋印刷・情報用紙）が△3.8％の47.9万tで7ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙（包装用紙＋段ボール原紙＋紙器用板紙＋雑種紙＋その他の板紙）は△2.4％の94.5万tで4ヵ月連続のマイナス。主要品種は塗工紙、衛生用紙を除きマイナスだった。
　紙・板紙のメーカー輸出は△16.3％の12.7万tで2ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷用紙が東南アジア、東アジア向けで減少して△20.8％の4.4万tとなり、2ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に包装用紙、白板紙が東アジア、東南アジア向けで減少して△13.6％の8.3万tとなり、2ヵ月連続のマイナス。
　紙・板紙の在庫は前月比＋9.9万tの203.8万tで2ヵ月ぶりの増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙が増加して同＋5.7万tの81.8万tとなり、3ヵ月連続の増加。パッケージング用紙は段ボール原紙が増加して同＋3.7万tの113.2万tとなり、2ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は同＋0.6万tの8.8万tで3ヵ月ぶりの増加。
〔主要品種の動向〕
＊新聞用紙…国内出荷は△8.8％の11.4万tで48ヵ月連続マイナス。
＊印刷・情報用紙…国内出荷は△2.1％の36.5万tで7ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△20.8％の4.4万tで2ヵ月連続のマイナス。
＊包装用紙…国内出荷は△0.2％の4.9万tで3ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は△6.4％の1.2万tで4ヵ月連続のマイナス。
＊段ボール原紙…国内出荷は△2.6％の69.1万t、メーカー輸出は△11.9％の6.2万tで、いずれも4ヵ月連続のマイナス。
＊白板紙…国内出荷は△2.9％の10.5万tで3ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△50.6％の0.2万tで4ヵ月連続のマイナス。
＊衛生用紙…国内出荷は＋1.1％の14.8万tで、2ヵ月連続のプラス。