日本製紙連合会が集計した2月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△5.9％の169.8万t。19ヵ月連続の減少となった（以下、％表記は前年同月比）。うち、紙は△10.7％の85.8万t、板紙は△0.5％の84.0万t。用途別では、グラフィック用紙（新聞用紙＋印刷・情報用紙）が△10.0％の62.6万tで51ヵ月連続減。パッケージング用紙（包装用紙＋段ボール原紙＋紙器用板紙＋雑種紙＋その他の板紙）は△1.3％の94.2万tで17ヵ月連続減。主要品種は段ボール原紙を除き減少した。

　紙・板紙のメーカー輸出は＋14.8％の16.8万tで14ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙が南アジア向けで減少して△5.2％の4.6万tとなり、2ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は＋24.6％の12.2万tで15ヵ月連続増。段ボール原紙を中心に東アジア向けが増加した。

　紙・板紙の在庫は前月比△1.9万tの197.5万tで前月の増加から減少に転じた。うち、グラフィック用紙は印刷・情報用紙が減少し、同△4.6万tの89.4万tと前月の増加から減少に転じた。パッケージング用紙は、段ボール原紙、白板紙が増加して同＋0.7万tの98.2万tとなり2ヵ月連続の増加。衛生用紙は同＋1.9万tの9.9万tで3ヵ月ぶりの増加。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は△14.5％の15.2万tで40ヵ月連続減。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△8.4％の47.4万tで19ヵ月連続減。メーカー輸出も減少して△5.2％の4.6万tで2ヵ月連続減。

＊包装用紙…国内出荷は△6.8％の5.1万tで23ヵ月連続減。メーカー輸出は＋39.7％の1.9万tで6ヵ月連続増。

＊段ボール原紙…国内出荷は＋0.6％の67.9万tで3ヵ月連続の増加。メーカー輸出は＋23.5％の8.7万tで15ヵ月連続の増加。

＊白板紙…国内出荷は△2.8％の10.5万tで19ヵ月連続減。

＊衛生用紙…国内出荷は△15.9％の13.0万tで4ヵ月ぶりの減少。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future4/12号」より