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紙の業界ニュース

2014/04/07

=リンテック=カーボンナノチューブのシート化技術確立を本格化

リンテックはこのほど、カーボンナノチューブ(筒状炭素分子=CNT)のシート化技術の実用化に向け、米国に新たな研究開発拠点を設立した。2016年度中の実用化を目指し、量産技術の確立に本格着手する。

 CNTは、炭素(カーボン)でできた直径がナノ(10億分の1)メートルレベルの筒(チューブ)状の素材。軽量ながら曲げや引っ張りに非常に強く、電気をよく通すなどの特性を持つ。現在、さまざまな活用方法が研究機関や企業などで検討されており、建造物の材料のほか、蓄電装置の電極や配線の新材料などとしても注目されている。
 極小パウダー状のCNTは、シートや繊維に加工することで、前記のような用途に応用できる。リンテックはかねて、CNT分野の研究で世界をリードするテキサス大学ダラス校とともに、その新規シート化技術の確立に向けた研究を重ねてきた。そしてこのほど、米国テキサス州に新たな研究開発拠点「Nano-Science & Technology Center (NSTC)」を設立したもの。施設の建屋は地上1階建て、延べ床面積約500㎡で、2月から業務を開始している。
 これまで、CNTをシート状に加工するには、溶剤に分散させた上でフィルムなどに塗布し、乾燥させる手法が一般的だった。しかしこの手法を用いると、CNTの持っている強度や電気をよく通す性質などが損なわれるという課題があった。リンテックと同校が考案したシート化技術は、これまでとは全く異なる新しい手法で、強度や導電性、熱伝導性といったCNTの優れた特性を損なわないことが最大の特徴。従来手法で作ったシートの100分の1から1万分の1という極めて薄いCNTシートの生成も可能だ。用途としては、電気自動車(EV)などに搭載される蓄電装置の電極材料への活用が考えられるほか、さらに技術を応用すれば、これまで考えられなかったような新しい発想の製品開発も期待できる。
 リンテックは、同技術の3年後の実用化をにらみ、まずサンプル製品を安定供給できるよう、NSTCで量産技術の開発を進める。同時に、新たな生成技術の研究や他分野への応用展開についても、同校をはじめとする各研究機関などと協力しながら取り組んでいく考え。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/7号」より
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