大王製紙は、鳥取大学医学部との共同開発の成果として、大人用紙おむつ『アテントSケア長時間安心パッドダブルブロックタイプ』（業務用）を、病院・施設向けの業務用ルートで3月21日から発売する。

　大王製紙と鳥取大学医学部附属病院の形成外科長、中山敏准教授（診療教授）は、「男性がおむつを着用した際に発生しやすい尿の前モレ」のメカニズムについて、2010年から調査・研究してきた。その結果、従来は陰茎の位置によって排尿位置が変化することが前モレの原因と考えられていたが、「陰嚢が尿の後方への拡散を阻害していることが主要因である」という知見を得ることができた。今回の新製品は、この知見に基づき開発されたもの。股間部に吸収スペースを確保しスピーディに排尿を拡散させることで、尿を効率よく吸収できモレを防ぐ構造となっている。

　発売前のモニター調査では、従来品と比較してインナー外への尿モレ率が半減し、「尿とりパッド外へのモレが減った」「装着しやすい」「パッド1枚で吸収しコストダウンにつながった」など、非常に高い評価を得ている（大王調べ）。また、世界で初めてX線CTスキャンを用い、パッドを人体モデルに装着した状態で排尿拡散状況を撮影することにより、新製品が「尿を効率よく吸収し、モレを防ぐ構造」となっていることが証明された。製品の特長は次の通り。

①排尿をしっかりキャッチする「内側立体ギャザー」とモレをストップする「外側立体ギャザー」の「ダブル立体ギャザー」でモレをブロックする。「拡散ポケット」で股間部の吸収スペースを確保して、尿を素早く拡散する。

②やわらかく、ざらつき感がない素材を採用し、おむつによる肌刺激の低減を図った。

③正しくあてる目安となるセンターラインに矢印のデザインを入れ、装着しやすくした。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future3/17号」より