山陽製紙は、酒造メーカーのオエノングループ合同酒精とのコラボレーションにより、しそ焼酎『鍛高譚』シリーズの製造後に出る赤シソの残渣を活用した消臭除湿紙「鍛高譚オリジナルにおいとり紙」を制作した。合同酒精は、「においとり紙」がノベルティとしてついてくる「しそ焼酎『鍛高譚』オンパックキャンペーン」を、このほど開始した。
合同酒精はかねて、『鍛高譚』シリーズの製造後に出る赤シソの残渣を再利用して廃棄量を削減できないか検討を重ねてきた。一方、山陽製紙は廃棄物を抄き込んだ再生紙づくりで実績がある。今回のコラボレーションでは、山陽製紙が開発した、白色の古紙などに脱臭効果のある天然鉱物「ゼオライト」を配合した消臭除湿機能付シート『shiro eco kukku(シロエコクック)』に、赤シソの残渣を10%抄き込むことで、廃棄残渣を削減した。
「鍛高譚オリジナルにおいとり紙」は、赤シソの残渣が全体に散りばめられており、楮(こうぞ)樹皮を混ぜた和紙のような風合となっている。デザインは、赤シソのマークや『鍛高譚』のラベルに描かれているカレイを、光沢のある紫の箔押しで印刷。『鍛高譚』のラベルをイメージした、2種類のデザインを揃えた。靴やカバン、タンス内などの消臭や除湿に使用でき、効果がなくなっても天日干しすることによって繰り返し使用できる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/15号」より