Eurostatが発表した最新の統計では、3月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は10.2%と前月の確定値10.4%から微減の推移となったが、前年同月の11.2%からは1.0%ポイント減となっており、雇用水準はゆっくりと改善に向かいつつある。この数字は2011年8月以来の低水準となった。一方、EU28ヶ国の3月失業率は8.8%で前月の8.9%から微減、前年同月の9.7%からも減少をみせた。この数字は2009年4月以来の低水準となった。
3月ユーロ圏19ヶ国の約1千6百44万人を含むEU28ヶ国の男女約2千1百42万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約25万人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約22万6千人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約209万人減、ユーロ圏19ヶ国では約148万人減となっており、ヨーロッパ全体でみれば雇用情勢は着実に改善されている。3月失業率の低い国はドイツが4.2%、チェコが4.1%、一方高い国はギリシャの24.4%、スペインの20.4%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
4月29日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ