日本パッケージデザイン協会主催の「日本パッケージデザイン大賞2021」で、レンゴー製品が1点入賞し、6点が入選した。

　同賞は、2年に1度、パッケージデザインのプロフェッショナルが集い、作品のデザイン性や創造力を競うコンペティション。・創造性、・審美性、・機能性、・市場性、・社会性の5つを審査基準としている。レンゴー関連の受賞作品は次の通り。

◎輸送用ケース部門（銅賞）…「三浦大根一本入り輸送箱」（三浦市農業協同組合）…三浦市の名産「三浦大根」の一本入り通販ケース。古くから続く三浦の町、農業の歴史、その地で育つ希少なブランド大根であることを、大根の家紋を模したシンボルマークで表現。また、農家の自信を力強い筆文字で表した。

◎食品部門（入選）…▽「KUNKUN燻製」（江戸屋）▽「姫かつおシリーズ」（土佐清水食品）▽「フライドポテト トマト＆バジル」（㈱宮田）▽「特選牛乳で作った生クリームケーキ・生クリームワッフル・ミルクドーナツ」（丸中製菓）▽「わらびもちギフト」（井村屋）

◎アルコール飲料部門（入選）…「ヱビスビールギフトBOX 金魚/ヱビスビール＆ヱビスザホップ2018アソートセット」（サッポロビール）

 

「第44回木下賞」で包装技術賞を受賞

　またレンゴーは、「レンゴー スマート・ディスプレイ・パッケージング（RSDP）」の開発で、日本包装技術協会が主催する「第44回木下賞」の包装技術賞を受賞した。 

　「運ぶ」「並べる」「売れる」という機能を備えた、新発想の段ボールケース「RSDP」は、2013年から開発に着手し、14年に東京パックで発表。その後、流通現場の事情を考慮し改良を重ねた結果、店頭での人手不足解消に役立つことが認められ、食品、飲料、日用品、青果物に至るまで、幅広い用途で採用されている。

　形態や用途に合わせて8シリーズを展開し、いずれの形態もカッターを使わず、誰でも同じように開封、陳列できるのが特長。従来のケースと比較すると、開封や陳列作業の時間短縮や省力化に加え、視認性の向上による販売促進効果も期待できる。

　木下賞は、日本包装技術協会第二代会長の故 木下又三郎氏の功績を記念し、1977年に創設された表彰事業。毎年開催されており、①包装の研究・開発 　②包装の改善・合理化 　③包装の新規分野創出――について顕著な業績をあげたものに授与される。

 

海老原常務執行役員が大川賞を受賞

　レンゴーの常務執行役員（上席）、海老原洋氏が紙パルプ技術協会主宰の2020年度「大川賞」を受賞した。

　紙パルプ技術協会は、紙パルプ産業の発展に大きな足跡を遺した藤原銀次郎、大川平三郎、佐伯勝太郎ら3人の功績を讃え、紙パルプ産業に貢献した個人を表彰する「藤原賞」「大川賞」「佐伯賞」の3賞を設けて顕彰している。このうち大川賞は、紙パルプ分野で機械技術の発展に長年にわたり貢献した技術者に授与される。 

　海老原氏は、1977年に攝津板紙（現 レンゴー）に入社以来、製造現場の第一線に立ち、全工程で率先して新しい技術を導入し、板紙製紙技術の発展向上に貢献してきた。また、レンゴーの海外グループ製紙会社にも勤務し、グローバルな視点で経営に携わってきた。現在は本社に籍をおき、製紙部門をはじめ研究・技術開発部門の担当役員として経営に尽力している。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/16号」より