（一社）日本印刷産業連合会（＝日印産連）は、会員10団体と連携し、2022年9月1～30日の期間を「9月印刷の月」と定めて各種式典や懇親会、講演会などを実施し、印刷産業の周知・PRに取り組んでいる。この統一記念行事の一環として、印刷産業の発展に貢献した個人・団体を顕彰する記念式典が9月14日（水）、ホテルニューオータニ（東京）にて執り行われた。
　開催に先立ち、北島義斉会長が登壇し開会の挨拶を行った後、来賓として、藤田清太郎/経済産業省商務情報政策局審議官が登壇、祝辞を述べた。
　続いて日印産連表彰受賞式が行われ、印刷功労賞9名、印刷振興賞17名が登壇し、記念の楯が贈られた。印刷功労賞受賞者を代表し、池田幸寛/池田印刷代表取締役が受賞の喜びを語った。
　また、環境問題への顕著な取組みに寄与した工場に贈られる、印刷産業環境優良工場表彰受賞式では、経済産業大臣賞（1工場）、日印産連会長賞（3工場）、同奨励賞（8工場）がそれぞれ受賞した。
　本式典では、今年10月に開催される第46回技能五輪国際大会（特別開催）［〈印刷〉職種］に参加する選手の壮行セレモニーも併行され、日本代表選手の甲斐田光氏（丸信）と、エキスパートの田中剛氏（ハイデルベルグ・ジャパン）が登壇、参加への意気込みを語る両名に花束が贈呈されるなど、会場からは温かいエールが送られた。

2022・23年版「社会責任報告書」発行
　日印産連では、印刷産業界全体の社会的責任（SR）を紹介するために、隔年で『社会責任報告書～日本印刷産業連合会のご案内』を発行している。このたび、2020～21年度（20年4月～22年3月）の活動を中心に、その前後も含めて報告書として取りまとめた。
　日印産連では、「デジタル・トランスフォーメーション（DX）」、「地方創生に関わる事業促進」、「女性活躍推進をはじめとするダイバーシティ経営、人権および多様性の尊重」、「地球環境への配慮」の4つを重要性事項（マテリアリティ）に掲げ、持続可能な開発目標（SDGs）を達成するとしている。
　本報告書では＊SDGs推進活動、＊基盤構築事業活動、＊広報活動の3本柱に即して、日印産連として地球環境への対応や印刷事業の基盤構築活動、社会に向けた印刷業界における情報受発信の強化など、さまざまな活動を紹介している。発行は2022年9月、A4サイズで表・裏表紙合わせて40頁。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future10/10号」より