凸版印刷は、ブックライブをはじめとする電子書籍ビジネスをグループ事業の柱の一つに位置づけているが、このほど医療施設向けの電子書籍サービス事業を「国際モダンホスピタルショウ2017」で初めて紹介し提案した。
同社が医療施設向けに提案を始めたサービスは「コミック・雑誌読み放題サービス」で、コミック読み放題の『コミックホーダイ』と雑誌読み放題の『マガホーダイ』の2本立て。同社と契約を結んだ医療施設内では、ユーザーが所有するスマホやタブレット、PCブラウザを施設内のWi-Fiなどに接続し、同サービスのインターネット・アドレスにアクセスすれば閲覧可能。アドレス利用料は無料だ。
医療機関は大学病院など大型施設になるほど、待合時間が長くなるもの。凸版印刷の新サービスは、外来患者にとっては待合時間のストレス解消につながる。外出できない入院患者にとっても退屈しのぎになる。さらに医療機関にとっては、館内の清潔維持とコスト削減に結びつけられる。対象作品はコミック約200作品1,900冊(2017年7月時点)、雑誌約120誌250冊(バックナンバー含む)。
なお、「国際モダンホスピタルショウ2017」は去る7月12~14日に東京ビッグサイトで開催され、医療・健康関連の344社が出展。会期中は海外も含め約8万名が来場し、活発な商談を繰り広げた。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/14号」より