[エヌプラス ~新たな価値をプラスする素材・技術の展示会~]が来たる9月11日(水)~13日(金)の3日間、東京ビッグサイトの青海展示棟で開催される。(一社)日本プラスチック工業技術研究会の主催による同展は、当初は素材としてのプラの高機能化や軽量化・高強度化に焦点を当てていたが、現在は紙・不織布などを含む機能材料全般に対象を広げている。
もともと複数の展示会で構成されているが、今回から新たに「セルロースナノファイバー(CNF)EXPO」や「マイクロプラスチック対策展」も開催されることから、製紙関連企業の出展が増えている。各社の出展内容を紹介する。
■阿波製紙(小間番号:E1-01)…「耐熱・放熱・断熱展(HEAT-TEC)」に出展。リチウムイオン電池の放熱・断熱に最適な熱拡散シート、断熱シートの展示を予定している。
■王子エフテックス(小間番号:E5-31)…今年4月に王子ホールディングスが発表した、プラスチックフィルムに替わる紙製バリア素材『SILBIO BARRIER(シルビオ バリア)』をはじめ、環境に優しいセルロース複合材 *プラスチック代替・減量に最適な紙製品 *高温域でも使用できる耐熱ガラスペーパー、などを展示。
■中越パルプ工業(小間番号:A1-12)…CNF分野で提携する丸紅との共同出展。ACC法で製造した『nanoforest』のサンプルを展示。水分散状ナノセルロースや樹脂に分散しやすい粉末品、研究開発中の表面疎水化されたナノセルロースなどを揃えている。応用事例や実用化事例も紹介する。
■レンゴー(小間番号:C1-21)…製紙・紙加工企業として「マイクロプラスチック対策展」に唯一出展。紙パルプ技術を基にした、100%植物由来の開発製品である「機能性セルロース微粒子」「新製法セルロースナノファイバー」をはじめ、生分解性フィルムである「セロファン」など、“脱プラスチック”を見据えた代替製品を中心に幅広く紹介する。
このほか日本不織布協会の共同出展ブース(小間番号:D3-04)では会員の金星製紙、三菱製紙も製品を紹介する。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/9号」より