レンゴーは、今期も第64次南極地域観測隊へ物資輸送用段ボールを提供した。
南極観測船「しらせ」は、2022年11月11日に東京国際クルーズターミナルから出港し、同12月24日に南極・昭和基地沖に到着。レンゴーが提供した段ボールは、食糧、調査研究備品、身の回り品など、膨大な物資の輸送が必要な南極観測に欠かせない包装資材として、現地で活躍している。
段ボールは、南極での貴重な収集物の保護輸送にも用いられ、さらに、使用済の段ボールは小さく折り畳んで回収できるため、日本に持ち帰りリサイクルされる。レンゴーは「これからも段ボールの提供を通じて、南極観測隊の活動を力強く支え続ける」としている。
南極観測隊は、南極地域での気象や大気、雪氷、地質、宇宙物理、生物、海洋などの観測を行うために日本が南極に派遣する調査隊。今回派遣された第64次隊は、1年以上滞在する越冬隊28名と約4ヵ月の任務を行う夏隊48名、教員や外国人研究者なども同行し、計95名で構成される。さまざまな機器を用いた海中温度の測定や、氷床コアの解析など幅広い観測活動を予定しており、これにより、地球全体の過去数十万年にわたる気候変動メカニズムの解明が期待されている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/6号」より