日本製紙連合会が集計した2023年9月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△8.5％の167.8万tで、13ヵ月連続のマイナスとなった。以下、％表記は前年同月比。
　国内出荷のうち、紙は△8.9％の80.1万t、板紙は△8.1％の87.7万t。用途別では、グラフィック用紙（新聞用紙＋印刷・情報用紙）が△9.7％の55.4万tで20ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙（包装用紙＋段ボール原紙＋紙器用板紙＋雑種紙＋その他の板紙）が△8.5％の97.0万tで12ヵ月連続のマイナス。主要品種はすべてマイナスだった。
　紙・板紙のメーカー輸出は△23.5％の12.9万tで12ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は印刷用紙が東南アジア、北米向けで減少して△5.8％の4.7万tとなり、15ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙が東アジア向けで減少して△31.2％の8.1万tとなり、12ヵ月連続のマイナス。
　紙・板紙の在庫は前月比＋5.1万tの201.5万tで3ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は印刷・情報用紙を中心に増加して同＋1.6万tの84.8万tとなり、3ヵ月連続の増加。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に増加して同＋3.8万tの107.2万tとなり、2ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は同△0.2万tの9.5万t。
〔主要品種の動向〕
＊新聞用紙…国内出荷は△8.3％の13.7万tで28ヵ月連続のマイナス。
＊印刷・情報用紙…国内出荷は△10.2％の41.8万tで13ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△5.8％の4.7万tで15ヵ月連続マイナス。
＊包装用紙…国内出荷は△15.4％の4.9万tで10ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△24.9％の1.2万tで10ヵ月連続のマイナス。
＊段ボール原紙…国内出荷は△8.3％の70.6万tで4ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△34.5％の5.9万tで12ヵ月連続マイナス。
＊白板紙…国内出荷は△5.6％の11.6万tで4ヵ月連続のマイナス。
＊衛生用紙…国内出荷は△3.6％の15.4万tで2ヵ月連続のマイナス。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/6号」より