北越コーポレーションは8月1日付で、木材チップ専用運搬船「Hokuetsu Ibis」の船籍をパナマから日本に転籍し、母港を新潟に変更した。日本政府が経済安全保障の観点から推進している、日本船舶確保の方針に応えるため。
「Hokuetsu Ibis」は2008年に竣工した国内最大級の木材チップ専用運搬船で、載貨重量は約6万t、船倉容積は約430万ft3。船名の「Ibis」は、北越発祥の地である新潟県の県鳥トキの英語名。今回の転籍により、同社の木材チップ専用運搬船としては、「Snow Camellia(母港:新潟港)」、「Southern Ace(母港:新宮港」に続く3船目の日本籍船となる。
セルロース学会の技術賞を受賞
北越コーポレーションはこのほど、「バルカナイズドファイバーの微細構造制御と炭素繊維複合化への展開」で、2021年度セルロース学会の技術賞を受賞した。
受賞した研究グループは、150年以上の歴史を持つバルカナイズドファイバーを、先端科学を用いて理解を深め、ナノとマイクロのセルロースが融合したオールセルロース材料として再評価、さらに炭素繊維との複合化や人工衛星部材といった新製品の開発にもつなげている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/29号」より