Eurostatが発表した最新の統計では、11月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は10.5%と前月の10.6%から微減の推移となったが、前年同月の11.5%からは1.0%ポイント減となっており、雇用水準はゆっくりと改善に向かいつつある。この数字は2011年10月に記録して以来の低水準となった。一方、EU28ヶ国の11月失業率は9.1%で前月の9.2%から微減、前年同月の10.0%からも減少をみせた。この数字は2009年7月以来の低水準となった。
11月ユーロ圏19ヶ国の約1千6百92万人を含むEU28ヶ国の男女約2千2百16万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約17万9千人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約13万人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約215万人減、ユーロ圏19ヶ国では約157万人減となっており、ヨーロッパ全体でみれば雇用市場は着実に改善されている。11月失業率の低い国はドイツが4.5%、チェコが4.6%、マルタが5.1%、一方高い国はギリシャの24.6%、スペインの21.4%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
1月7日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ