日本製紙グループの日本紙通商は、高品質な茶セル苗『ネプラス』を取り扱っている実績を生かし、宮城県富谷市が開宿400年記念事業として取り組む「富谷茶」を復活させるプロジェクト「よみがえれ!とみや茶復活プロジェクト」に技術協力する。
日本紙通商は近年、諸資材・機械に加えて、日本製紙グループの技術に基づく新カテゴリーの製品販売を展開している。その一つであるアグリ分野で取り扱っているのが、茶セル苗『ネプラス』。
『ネプラス』は、日本製紙が紙の原料となる木材の安定確保のために開発してきた植林技術「容器内挿し木技術」を用いて生産された苗で、その品質は、すでに茶農家から高い評価を得ている。「容器内挿し木技術」とは、組織培養でエネルギー源となる糖の代わりに高濃度のCO2と水と光を施用することで植物自身が持つ光合成能力を引き出し、挿し木による増殖を行う方法。日本紙通商は、江戸時代に茶の名産地として知られた富谷の茶を復活させるため、この「容器内挿し木技術」を用いて原木から茶苗1,000本を生産し、富谷市の茶農家に提供するとともに茶畑の管理、生産技術の協力を行っていく。
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/11号」より