Eurostatが発表した最新の統計では、5月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は10.1%と前月の10.2%からほぼ同様の推移となったが、前年同月の11.0%からは0.9%ポイント減となっており、雇用水準はゆっくりと改善に向かいつつある。この数字は2011年7月以来の低水準となった。一方、EU28ヶ国の5月失業率は8.6%で前月の8.7%から微減、前年同月の9.6%からは大きく減少をみせた。この数字は2009年3月以来の低水準となった。
5月ユーロ圏19ヶ国の約1千6百27万人を含むEU28ヶ国の男女約2千1百8万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約9万6千人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約11万2千人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約217万人減、ユーロ圏19ヶ国では約144万人減となっており、ヨーロッパ全体でみれば雇用情勢は着実に改善されている。5月失業率の低い国はチェコが4.0%、マルタが4.1%、ドイツが4.2%、一方高い国はギリシャの24.1%、スペインの19.8%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
7月1日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ