特種東海製紙と巴川コーポレーションは7月25日、巴川の特殊機能紙(滅菌紙、通帳用紙、カード用紙、為替用紙、含浸紙)の営業権および棚卸資産を、特種東海製紙が譲り受けることで基本契約を締結した。
営業権の譲渡価額は約3億5,000万円で、各特殊機能紙ごとに個別契約を締結していく。棚卸資産は見込み販売量の1年分程度を予定しており、取引先毎に決定し、譲渡価額は個別契約での譲渡日の簿価とする。最終譲渡期限は2030年7月25日。
巴川は、大型抄紙機2台を停機するなど、機能性シート事業・製紙ユニットの構造改革を進めてきたが、さらに抄紙機1台の停機を決めたことに伴い、同機で抄造していた品種の営業権と棚卸資産を譲渡することとしたもの。一方、特種東海製紙は、製紙と環境関連の両輪で成長するべく、製紙事業では成長領域への製品投入など製品構成の入替えを行っている。その一環として今回の譲受を決めた。







