レンゴーはこのほど、仏の製紙・段ボールメーカー、オトール社との間で、同社が保有するパテント段ボールケースの使用許諾および同ケース製造用包装機械のライセンス契約対象地域を拡大することで合意した。従来の日本・中国・インドネシア・フィリピン4ヵ国に加え、タイ・ベトナム・ラオス・カンボジア・マレーシア・シンガポールの東南アジア6ヵ国も対象となる。
レンゴーはこれまで、オトール社のパテント製品群をベースに、レンゴーの包装技術とマーケティング情報を加味した『はい!バリューパッケージ』シリーズを国内で展開してきた。同シリーズは、包装材としての機能から店頭でのディスプレイ効果まで、あらゆる場面で“ハイバリュー”を生み出す外装パッケージ。今後は、中国・東南アジア合計6ヵ国23工場のネットワークを活かし、海外市場での拡販を図る。
『はい!バリューパッケージ』の最大の特徴は、段ボール箱側面の四隅のカット。コーナーをカットすることにより、強度を高めるとともに使用材料の節減を可能にしたほか、パレットへの積み付け効率が向上するので輸送費の軽減にもつながる。また、コーナーカット部分にも印刷できるため、高いディスプレイ効果も期待できる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 7/26号」より