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紙の業界ニュース

2019/11/14

=王子ホールディングス=パルプ由来のプラ開発が環境省の委託事業に採択

 王子ホールディングスのバイオプラスチック(ポリ乳酸、ポリエチレン)開発事業が、双日プラネットとともに環境省の委託事業「令和元年度脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」に採択された。
 今回採択された王子HDのバイオプラスチック開発は、非可食バイオマスを活用した国産バイオマスプラスチック製造実証事業。石油を原料とする従来型プラスチックを、持続可能なバイオマスを原料としたバイオプラスチックに置き換えることで、CO2の排出抑制を目指す。
 一般的なバイオプラスチックは、主にサトウキビやトウモロコシなどの可食原料から製造されるが、王子HDは非可食である樹木由来のパルプを原料としたポリ乳酸やポリエチレンの製造を実証する。これにより、食品原材料との競合をなくしたバイオプラスチックの普及を目指す。
 他方、双日プラネットはすでに2012年から、ブラジルのBraskem社製グリーンポリエチレン(サトウキビ由来)の販売・普及活動を行っており、バイオプラスチック事業分野で実績がある。今後、王子HDはパルプ由来のポリ乳酸・ポリエチレンの製造検討を行い、双日プラネットは既存のバイオプラスチック販売網を活かし、同実証事業で製造したバイオプラスチックのユーザー側での利用性やリサイクル性の確認、LCA解析、マーケティングなどを行っていく。
 
東京モーターショーでCNF樹脂ガラスに技術提供
 また王子HDは、東京ビッグサイトで開催された「東京モーターショー2019」(10/24~11/4)で、トヨタ自動車東日本㈱の「セルロースナノファイバー(=CNF)を複合した樹脂ガラス」に技術提供した。
 王子HDはかねて、ポリカーボネート樹脂にCNFを組み合わせることにより、弾性率の向上と線熱膨張係数の低減を実現するCNF複合ポリカーボネート樹脂を開発、さらにその大型化と成形性向上に取り組んできた。東京モーターショーでは、環境省ブースの「NCV(ナノ・セルロース・ビークル)プロジェクト」の研究成果として、王子がトヨタ自動車東日本に技術提供した「CNFを複合した樹脂ガラス」が、自動車へ組み込まれた形で展示されたもの。 
 樹脂ガラスは、無機ガラスに比べて軽量なため、自動車重量の低減効果が期待されている。今回の取組みでは、CNFによる補強で樹脂ガラスを大幅に薄肉化でき、一層の軽量化が見込まれている。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/11号」より
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