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紙の業界ニュース

2023/03/08

決 算

=紙パの第3四半期①=
 紙パ関連各社の2023年3月期第3四半期(22年4月~12月)決算の発表が始まった。今号より順不同で紹介していく。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は特に記載がない限り対前年同期比、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙】
■王子ホールディングス
〔第3四半期〕
 売上高    1,296,723    (+19.4%)
 営業益     59,507    (△37.5%)
 経常益     68,514    (△32.1%)
 当期益    39,104    (△41.3%)
〔通期予想〕
 売上高    1,800,000    (+22.4%)
 営業益     105,000    (△12.6%)
 経常益      110,000    (△18.6%)
 当期益      70,000    (△20.0%)
 需要の回復やパルプ市況の上昇、価格修正により増収となった。海外売上高比率は前年同期を6.4ポイント上回る38.7%。利益は原燃料価格高騰で減益。
○生活産業資材…売上高+14.4%、営業利益△98.3%。段ボール原紙・段ボール、白板紙など多くの品種で価格修正に取り組み増収。紙おむつは減収だったが家庭紙は堅調。海外事業も増収。
○機能材…売上高+21.3%、営業利益+2.3%。国内事業は、特殊紙は減収となったが、感熱紙の需要回復や、各品種で価格修正を実施したことにより増収。海外事業も、需要の回復傾向に加えてブラジルでの設備増強もあり増収。
○資源環境ビジネス…売上高+41.8%、営業利益+20.6%。パルプ事業は市況上昇で増収、エネルギー、海外、木材加工事業も増収。
○印刷情報メディア…売上高+15.1%、営業損失△47億円(前年同期比△199億円)。新聞用紙は減少傾向が継続、印刷用紙は輸入紙の減少で国内品への需要が高まっていることと価格修正により増収。海外は江蘇王子製紙で増収。
 通期予想は、22年11月公表の業績予想から変更なし。
■大王製紙
〔第3四半期〕
 売上高    480,855    (+7.4%)
 営業益    △17,927    〈27,636〉
 経常益    △20,969    〈25,973〉
 当期益    △24,041    〈17,015〉
〔通期予想〕
 売上高    660,000    (+7.8%)
 営業益     △20,000    〈37,569〉
 経常益     △25,000    〈37,696〉
 当期益    △40,000    〈23,721〉
 資源価格の上昇や円安で製造コストが大幅に膨らむ中、価格改定と聖域なきコストダウンにより、4Q以降は収益回復に寄与できると見込んでいる。
○紙・板紙…売上高+5.0%、セグメント損失△10,827百万円(前年同期比△28,796百万円)。販売量は、板紙・段ボールは堅調だったが、新聞用紙、グラフィック用紙は減少し、全体も減少。販売金額は価格改定によりプラス。利益は製造コストの上昇分を価格改定やコスト削減で補えず赤字化。
○ホーム&パーソナルケア…売上高+10.5%、セグメント損失△9,206百万円(前年同期比△16,758百万円)。国内事業は衛生用紙の販売量増加で販売金額も増加。海外事業の販売金額も増加。損益面は内外ともに製造コストアップで大きく前年割れ。
○その他…売上高+8.6%、セグメント利益△0.3%。
 通期予想は、2022年11月公表の業績予想を修正した。修正額(単位100万円)は営業益△6,000、経常益△7,000、当期益△10,000。価格改定の浸透遅れ、中国でのコロナ拡大に伴う販売減、連結子会社のボイラー事故により収益悪化を見込んだ。生産体制の再構築費用も追加して特損に織り込んだ。
■中越パルプ工業
〔第3四半期〕
 売上高    76,950    (+16.9%)
 営業益    731    (△62.1%)
 経常益    1,450    (△40.2%)
 当期益    996    (△16.3%)
〔通期予想〕
 売上高    106,500    (+18.2%)
 営業益    1,300    (△44.7%)
 経常益    2,500    (△18.8%)
 当期益    1,500    (+18.2%)
 製品価格の改定や販売強化に取り組んだが、原燃料価格高騰の影響などにより増収減益となった。
○紙・パルプ製造事業…売上高+18.4%、営業利益△93.1%。新聞用紙は販売量・金額ともに減少。印刷用紙は、国内販売が増加し輸出も前年同期を上回った。販売金額もプラス。包装用紙は手提袋の需要が回復したほか、輸出も東南アジアを中心とした需要に支えられ販売量・金額ともに増加。特殊紙・板紙・加工品、パルプも販売量・金額ともに増加。
○発電事業…売上高+11.7%、営業利益+0.8%。
○その他…売上高△12.3%、営業利益△85.9%。文具事業の事業整理や原燃料高により減収減益。
 通期予想は2022年11月公表の業績予想から変更なし。
【製紙関連】
■レンゴー
〔第3四半期〕
 売上高    645,294    (+15.5%)
 営業益    23,616    (△20.5%)
 経常益    26,017    (△20.1%)
 当期益    17,463    (△32.5%)
〔通期予想〕
 売上高    850,000    (+13.8%)
 営業益     35,000    (+5.2%)
 経常益     38,000    (+3.7%)
 当期益     26,000    (△7.8%)
○板紙・紙加工関連事業…売上高+7.9%、営業利益△39.0%。価格改定により増収となったが、エネルギーと古紙の価格上昇で減益。
○軟包装関連事業…売上高+23.0%、営業利益+24.6%。価格改定と連結子会社増加で増収増益。
○重包装関連事業…売上高+7.9%、営業利益△31.8%。価格改定により増収となったが、原料価格上昇により減益。
○海外関連事業…売上高+44.8%、営業利益+67.8%。連結子会社増加や、欧州で価格改定が進んだことにより増収増益。
○その他の事業…売上高+1.2%、営業利益△35.4%。
 通期予想は、2022年5月公表の業績予想から変更なし。
■リンテック
〔第3四半期〕
 売上高    216,552    (+13.2%)
 営業益    13,246    (△25.5%)
 経常益    15,237    (△17.9%)
 当期益    11,075    (△17.2%)
〔通期予想〕
 売上高    285,000    (+11.0%)
 営業益    14,500    (△32.8%)
 経常益    16,200    (△28.6%)
 当期益    11,500    (△30.9%)
 米国子会社での買収効果や円安で増収。利益面は、原燃料価格の大幅な上昇により全段階で減益。
○印刷材・産業工材関連…売上高+32.2%、営業利益+106.8%。印刷・情報材事業は大幅増収。シール・ラベル用粘着製品で環境配慮製品の新規採用が進んだほか、物流や医薬関連も堅調で、海外も大きく伸長。産業工材事業は、国内は自動車用粘着製品が堅調で、海外もアセアン地域を中心に堅調だったため増収。
○電子・光学関連…売上高△9.8%、営業利益△24.8%。半導体関連粘着テープと関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープがスマホの需要低迷で低調。
○洋紙・加工材関連…売上高+1.6%、営業損失△1,009百万円(前年同期比△2,129百万円)。洋紙事業は耐油耐水紙がテイクアウト需要の増加などにより堅調で増収、加工材事業は減収。
 通期予想は、2022年11月公表の業績予想を修正した。修正額(単位100万円)は売上高△7,000、営業益△1,000、経常益△2,300、当期益△2,000。スマホ・パソコン市場の低迷や在庫調整の影響で受注が大幅に減少し、 生産設備の稼働率低下に伴う操業損失が増加するほか、原燃料価格の上昇や米国子会社での販売減などを予想した。
 

株式会社 紙業タイムス社 「Future3/6号」より

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