日本製紙連合会は、10月のパルプ・パルプ材速報と9月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（10月）
　製紙パルプの生産は＋1.9％の62.7万tで5ヵ月連続の増加となった。このうちBKPは＋2.2％の50.5万tで5ヵ月連続の増加、UKPは△0.1％の9.4万tで6ヵ月ぶりの減少となった。
　販売は＋18.2％の12.5万tで9ヵ月連続の増加。このうちBKPは＋20.5％の10.0万tで9ヵ月連続の増加、UKPは＋14.6％の2.4万tで2ヵ月連続の増加となった。
　在庫は16.3万t、前月比は△1.3％で4ヵ月ぶりの減少、前年同月比は△12.8％で3ヵ月連続の減少。このうちBKPは11.9万t、前月比は△3.7％で4ヵ月ぶりの減少、前年同月比は△19.2％で6ヵ月連続の減少。UKPは3.9万t、前月比は＋5.8％で3ヵ月ぶりの増加、前年同月比は＋15.0％で5ヵ月連続の増加となった。
■パルプ材速報（10月）
　パルプ材の消費はパルプ生産が前年を上回ったことを受けて、＋2.5％の121.0万tと6ヵ月連続の増加。このうち、針葉樹は針葉樹系パルプの生産増から＋6.7％の42.0万tとなり6ヵ月連続の増加。広葉樹もLBKPの生産が若干前年を上回ったことから＋0.4％の79.0万tとなり4ヵ月連続の増加。
　集荷は△2.1％の113.6万tで2ヵ月ぶりの減少。このうち、輸入は△2.9％の82.0万tで5ヵ月ぶりの減少。内訳は、針葉樹は＋38.3％の19.3万tと高い伸びを示したが、広葉樹の△11.1％（62.7万t）が響いた。国産は＋0.2％の31.6万tと、微増ではあるが19ヵ月ぶりの増加となった。内訳は針葉樹が＋1.4％の25.0万t、広葉樹が△4.1％の6.6万t。
　在庫は117.8万t、前月比は△6.5％で4ヵ月連続の減少、前年同月比は△11.5％で6ヵ月連続の減少。維持月数は前月と同じ1.0ヵ月。
■古紙需給（9月）
　古紙の入荷は△2.2％の120.1万tで、2ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が＋1.4％（75.7万t）で3ヵ月連続の増加、雑誌古紙が△3.2％（14.9万t）、新聞古紙が△16.3％（13.8万t）で38ヵ月連続の減少、上級古紙が△2.5％（12.4万t）だった。
　消費は△3.1％の122.4万tで、3ヵ月ぶりの減少となった。内訳は、段ボール古紙△0.9％（76.2万t）、雑誌古紙△6.4％（15.1万t）、新聞古紙△14.2％（14.5万t）、上級古紙＋4.3％（13.4万t）。
　在庫は49.7万tで前月比△4.4％、前年同月比△15.3％。輸出は△25.7％の13.4万tで3ヵ月連続の減少。ベトナム、台湾が主な輸出先となっている。