日清紡ホールディングスはこのほど、グループ会社である日清紡ペーパープロダクツの島田事業所に、発電容量250kWの太陽光発電システムを導入した。同社グループが太陽光発電システムを導入するのは、日清紡メカトロニクス美合工機事業所に次いで2例目。2事業所合計の発電容量は500kW、年間予測発電量は51万8,782kWhとなり、これは一般家庭の約110世帯分に相当する。日清紡グループでは、残る事業所についても導入を進める予定。
島田、美合工機の両事業所に設置した太陽光発電システムには、日清紡メカトロニクスで製造した太陽電池パネルをそれぞれ1,400枚使用した。97年に太陽電池パネルの製造装置事業に参入した日清紡メカトロニクスは、製造装置メーカーのパイオニア的存在だが、今後も、「日本無線グループとの協業体制を強化し、さらに競争力のある製造装置の開発力を進めていく」としている。また、「これからは単なる製造装置メーカーということだけではなく、製造装置、材料、最適加工条件コンサルティングを一体化したトータルソリューション型ビジネスとして太陽電池関連事業の拡大を目指し、太陽電池の普及に貢献する」と抱負を述べている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 10/11号」より