王子エフテックスは、環境と健康に配慮した非フッ素耐油紙『O-hajiki(オハジキ)』の新製品として、米国食品医薬品局(=FDA)の規格に適合した『O-hajiki(W)FDA CoC』を発売した。
フッ素耐油剤は耐油・撥水性を持たせるため、PFAS(有機フッ素化合物の一種)が使われているが、近年PFASは人体への影響懸念が報告されており、欧米では使用抑制の動きがある。『O-hajiki』は、フッ素系耐油剤を使わずに従来のフッ素系耐油紙と同等の耐油性能を維持しており、フライドポテトやドーナツといった油分を含む食品の包装や敷紙に適しているほか、ポリエチレンラミネート紙の代替として使用すれば、包装資材の脱プラにも貢献する。
新製品の『O-hajiki(W)FDA CoC』は、フッ素系耐油剤不使用に加え、化学成分と製品安全性がFDAの規格に適合しているため、海外展開にも対応可能で、FDA基準適合の書面発行にも対応している。