日本製紙連合会は、2月のパルプ、パルプ材速報と1月の古紙需給を次記の通り発表した。

■パルプ速報（2月）

　製紙パルプ生産量は前年同月比△0.8％の68.8万t、6ヵ月連続で前年同月割れとなった。品種別では、BKPが△0.4％の56.0万tで4ヵ月連続減、UKPが△7.1％の8.0万tで6ヵ月連続減。在庫は、BKPが△11.7％の11.2万tで4ヵ月連続の前年同月割れ、UKPは＋42.9％の2.9万tで4ヵ月連続増。販売は、BKPは輸出と国内販売がともに増加したこともあり、＋19.1％の6.5万tで2ヵ月連続のプラス。UKPは輸出の前年割れが響き、△14.0％の2.1万tで10ヵ月連続のマイナス。

■パルプ材速報（2月）

　2月のパルプ材消費は、前年同月比△1.4％の128.7万t。パルプ生産が前年同月比マイナスとなったことを受け、10ヵ月連続の減少。うち針葉樹は△4.6％の37.9万tで8ヵ月連続の減少、広葉樹は△0.03％の90.8万tでほぼ横ばいだった。集荷は2ヵ月連続の増加で、＋5.3％の126.9万t。このうち、国産は＋1.1％の36.2万tで2ヵ月連続の増加。うち針葉樹は＋1.1％の26.7万t、広葉樹は＋1.0％の9.5万tで、ともに2ヵ月連続増となったものの量的には依然として低水準。

　これに対して輸入は＋7.0％の90.6万tで、2ヵ月連続の増加。うち針葉樹は＋70.1％の10.5万tで3ヵ月連続の増加。前年2月が低水準であった反動などにより、大幅増となった。広葉樹は＋2.0％の80.1万tで2ヵ月連続の増加。

　在庫は、前月より2.2万t減って162.9万tと、2ヵ月ぶりに減少。前年同月比は＋22.4％だった。維持月数は前月から横ばいの1.2ヵ月。

■古紙需給（1月）

　1月の古紙需給は、入荷が前年同月比＋1.2％の138.0万tで3ヵ月ぶりのプラス、うち新聞古紙は13ヵ月連続のマイナス（△8.4％、27.9万t）、段ボール古紙は3ヵ月ぶりのプラス（＋3.4％、73.1万t）となった。消費は＋0.2％の133.7万tで8ヵ月ぶりのプラス。在庫は70.0万tで前月比は＋48.3万t、前年同月比は△11.6万t。輸出は前年同月比△26.0％の18.3万tで9ヵ月ぶりのマイナス。最大の輸出先である中国向けの伸びが落ち着いたことに加え、その他アジア向けも伸び悩んだことが影響した。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future4/15号」より