レンゴーは、大阪市福島区に新たな物流拠点「淀川流通センター(仮称)」を建設する。このほど着工し、2021年度中の稼働開始を目指す。
建設地は、2018年3月末に閉鎖した淀川工場の跡地。ここに住友商事と共同でマルチテナント型物流倉庫を建設、その一部をレンゴーグループの物流拠点とするもの。完成後は、関西地区におけるレンゴーグループ最大の物流拠点として、物流の効率化および輸送品質とサービスの向上を図るとともに、物流現場の業務改革を進め、荷主企業の立場からトラックドライバーの働き方改革を推進する。
<淀川流通センター(仮称)>
▽所在地:大阪市福島区大開4-1-186▽延床面積:約101,000㎡(約31,000坪)、うちレンゴー専有床面積は約34,000㎡(約1万坪)
マイクロセルロースビーズのOEM生産を開始
レンゴーは、大東化成工業(大阪市)が製造・販売するマイクロセルロースビーズ(商品名:CELLULOBEADS)の一部製品のOEM生産を開始する。
プラスチック微粒子による海洋汚染が問題視される中、生分解性を有するセルロース微粒子(マイクロセルロースビーズ)は、その代替品として欧州を中心に世界的に需要が高まっている。大東化成工業は、以前から化粧品原料向けに『CELLULOBEADS』を製造・販売しているが、最近の需要増を受けて、増産を検討する中でレンゴーにOEM生産を要請、レンゴーはこれに応える形でOEM生産の契約を結んだ。
レンゴーは、従来から球状セルロース粒子(商品名:ビスコパール)を製造・販売しており、今回の契約締結を機に大東化成工業との協力関係を強化し、プラスチック代替事業としてセルロース関連事業の拡充を図る。
神奈川県の段ボメーカー西原紙業を子会社化
また、レンゴーはこのほど、西原紙業㈱(神奈川県)の株式の80%を取得し、子会社した。
西原紙業は、神奈川県を中心に関東南部を商圏とするボックスメーカー。レンゴーは今後、西原紙業を製造、営業など各方面で支援し、同社の競争力を強化するとともに、近隣のレンゴー直営工場およびグループ企業と連携し、関東地区での段ボール事業拡充を図る。
<西原紙業の概要>
▽本社:神奈川県高座郡寒川町田端2050-1▽代表者:西原聖一郎代取社長▽資本金:1,000万円▽株主:レンゴー14,720株(議決権比率80%)、西原聖一郎3,680株(議決権比率20%)、自己株式1,600株▽事業:段ボールケースの製造・販売▽売上高:6億7,700万円(2019年1月期)▽従業員:28名
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/21号」より