中越パルプ工業と丸紅は、中越パルプが製造するACCセルロースナノファイバー(=CNF)『nanoforest』を使用した化粧品用途向け原料の販売を開始した。
『nanoforest』は、水中対向衝突法(ACC法)により、薬品を加えることなく水の力を用いて木質繊維(パルプ)を微細化したCNF。水と結びつきやすい親水面と油と結びつきやすい疎水面を有し、「両親媒性」の特徴を持つ。
今回、販売を開始したのは水分散体の『nanoforest-S(MicC)』とオイル分散体の『nanoforest-M(MicC)』。化粧品市場では、環境に配慮した原料、特にサステナブルな植物由来原料に対する需要が増えている。『nanoforest』は、原料に未利用竹材を含む国産竹100%の天然繊維を使用し、用途に合わせた形態で提供できることに加え、これを配合することで増粘性や触感改良機能、顔料分散安定性、洗浄性、保湿性、乳化安定性など、幅広い機能を付与できる。また、原料の持つ効果を損なわないコールドプロセス製法にも対応している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/5号」より