日本製紙連合会は、7月のパルプ・パルプ材速報と6月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（7月）
　製紙パルプ生産量は△3.2％の59.5万tで3ヵ月連続の減少。このうちBKPは△1.4％の48.4万tで3ヵ月連続の減少、UKPは△4.2％の8.6万tで6ヵ月連続の減少。
　製紙パルプ販売は＋8.5％の10.3万tで3ヵ月ぶりの増加。このうちBKPは＋8.9％の7.8万tで2ヵ月連続の増加。UKPは＋3.9％の2.2万tで10ヵ月ぶりの増加。
　在庫は15.5万t、前月比は＋1.6％で3ヵ月ぶりの増加、前年同月比は＋15.5％で13ヵ月連続の増加。このうちBKPは11.3万t、前月比は＋3.4％で2ヵ月ぶりの増加、前年同月比は＋15.8％で13ヵ月連続増。UKPは3.6万t、前月比は＋2.4％で3ヵ月ぶりの増加、前年同月比は＋14.7％で11ヵ月連続増。
■パルプ材速報（7月）
　パルプ材消費は△1.4％の116.1万t。前月、前々月の2桁減と比べると減少幅は回復したものの、3ヵ月連続の前年割れとなった。うち、針葉樹は△4.1％の36.2万tで5ヵ月連続減、広葉樹も△0.1％の79.8万tで3ヵ月連続減。
　集荷は△5.3％の115.8万tで2ヵ月連続の減少。輸入は△5.2％の84.8万tと、前月（62.4万t）よりは回復したものの、2ヵ月連続で前年を下回った。内訳は針葉樹が△22.9％の11.5万t、広葉樹が△1.6％の73.2万t。国産も△5.7％の31.0万tで4ヵ月連続減。内訳は、針葉樹が△7.5％の24.1万t、広葉樹は＋1.0％の6.9万t。
　在庫は146.1万tで前月比△0.3％、前年同月比＋0.4％。維持月数は前月と同じ1.4ヵ月。
■古紙需給（6月）
　古紙入荷は、△7.1％の127.0万tで8ヵ月連続減。内訳は、段ボール古紙△7.1％（76.2万t）、雑誌古紙△9.9％（17.1万t）、新聞古紙△9.7％（16.3万t）、上級古紙△0.5％（13.6万t）と、全品種で減少した。
　消費も△6.8％の126.3万tで8ヵ月連続の減少。品種別では、段ボール古紙△5.3％（76.5万t）、雑誌古紙△11.2％（17.3万t）、新聞古紙△10.3％（16.2万t）、上級古紙△7.3％（12.4万t）となり、その他古紙（＋1.7％、3.8万t）を除き主要品種はすべて減少した。
　在庫は61.7万tで前月比＋1.2％、前年同月比＋17.5％だった。輸出は＋14.9％の20.3万tで6ヵ月連続の増加。ベトナム、台湾、韓国、インドネシアが主な輸出先。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future9/11号」より