国際紙パルプ商事が昨春から販売している薬包とじ機『トジスト』が、調剤薬局などで広がりを見せている。同社では、使用方法などをYouTubeにもアップし(https://youtu.be/dHxpcQ4RLyE)、PRに注力している。
『トジスト』は、複数の薬を服用している人向けに、1回服用分ごとに薬をまとめ綴じできる薬包とじ機。通常、複数の薬を1回の服用分に束ねる場合ホチキスやテープを使うことが多く、針の誤飲や指の怪我、薬包の破損や脱落などのリスク回避が課題となっていた。そこで同社は、凹凸の歯型によって針や糊を使わずに製本できる技術“エコ・プレスバインダー”(特許取得済)を応用し、薬包を結着する『トジスト』を開発。導入した調剤薬局からは、連続加工ができるため作業効率が上がり、薬剤師の作業負担軽減につながっているとの報告も上がっている。
超高齢化社会が進み、投薬治療などの医療ニーズが増えていく中、医療従事者や患者の満足度向上につながる『トジスト』の採用拡大が期待される。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/1号」より