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紙の業界ニュース

2021/03/04

決 算

=3月決算企業の3Q業績・=
 前号に続き、紙パルプ関連各社の2021年3月期第3四半期(2020年4~12月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、%表記の増減率は対前年同期比、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙】
■王子ホールディングス
〔第3四半期〕
 売上高 1,003,755 (△11.5%)
 営業益 55,846 (△34.2%)
 経常益 47,676 (△39.5%)
 当期益 26,146 (△44.8%)
〔通期予想〕
 売上高 1,350,000 (△10.5%)
 営業益 70,000 (△34.0%)
 経常益   60,000 (△40.8%)
 当期益   35,000 (△39.8%)
 売上高は国内事業・海外事業ともに新型コロナの影響を受けた。海外売上高比率は前年同期を0.9ポイント下回る28.3%。営業利益も国内・海外ともに減益。
○生活産業資材…売上高は△7.1%、営業利益は△18.3%。段原紙・段ボールの国内販売は、一部加工食品や通販向けは堅調だったが、全体では減少。段原紙輸出は増加。白板紙、包装用紙の販売量は減少。子ども用おむつは、国内販売量は減少したが輸出が増加し全体も増加。大人用は減少。家庭紙の販売量は、キッチンタオルが増加したが、業務用製品が減少したため全体では前年並み。ウェットティシュ、マスクなどの加工品は販売量、売上高ともに大幅増。○機能材…売上高は△15.9%、営業利益は△26.3%。国内は特殊紙、感熱紙ともに販売量が減少。海外は、感熱紙が北米、南米、東南アジアで減少したが欧州は増加。
○資源環境ビジネス…売上高は△17.5%、営業利益は△59.2%。パルプ事業は溶解パルプの中国向け輸出が減少し販売量が減少。エネルギー事業は売電量が増加。
○印刷情報メディア…売上高は△19.1%、営業利益は△30.0%。新聞用紙、印刷用紙、情報用紙、海外事業いずれも販売量が減少。
 通期予想は、20年11月発表の前回予想から変更なし。
■大王製紙
〔第3四半期〕
 売上高 412,478 (+2.2%)
 営業益 25,881 (+26.9%)
 経常益 23,645 (+22.5%)
 当期益 16,716 (+9.1%)
〔通期予想〕
 売上高 565,000 (+3.4%)
 営業益 33,000 (+7.7%)
 経常益 30,000 (+6.7%)
 当期益 17,000 (△11.5%)
 紙・板紙事業は減収減益だったが、ホーム&パーソナルケア事業が増収増益となった結果、全体では増収増益。
○紙・板紙…売上高は△6.8%、セグメント利益は△13.9%。洋紙は販売量・金額ともに減少。板紙・段ボールは、内需は減少したものの、昨春に三島工場N7号抄紙機が営業運転を開始して輸出が増加したため、販売量・金額が増加。
○ホーム&パーソナルケア…売上高は+17.3%、セグメント利益は+180.9%。衛生用紙は、価格修正後の市況が維持される中、順調に拡販が進み、またペーパータオルはコロナ禍で需要が拡大。この結果販売量は前年並み、販売金額は増加した。ベビー用紙おむつは市場縮小により販売量・金額が減少したが、シェアは大幅アップ。大人用紙おむつは販売量・金額ともに増加。フェミニンケア用品は販売量・金額ともに減少。ウェットワイプは、販売量・金額ともに大幅増。マスクは設備を増設し、またラインアップも拡大して販売量・金額ともに大幅に増加。以上により国内事業は増収となり、海外事業も中国での販売増やブラジルでの連結子会社増加により増収。
○その他…売上高は△1.2%、セグメント利益は+22.1%。
 通期予想は、20年11月発表の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は、営業益+1,000、経常益+1,500、当期益+2,500。板紙輸出事業やコストダウンなどの各種施策が堅調に推移していることから、利益を上方修正した。
■北越コーポレーション
〔第3四半期〕
 売上高 161,596 (△19.9%)
 営業益 △2,890 〈9,429〉
 経常益 1,742 (△86.4%)
 当期益 7,381 (+174.8%)
〔通期予想〕
 売上高 210,000 (△20.6%)
 営業益 1,000 (△91.1%)
 経常益 5,500 (△64.9%)
 当期益 7,500 (△7.1%)
 新型コロナの影響で大幅な減収となった。当期益は、日伯紙パルプ資源開発の全株式譲渡に伴う売却益の計上などにより大幅増益となっている。セグメント別の売上高(内部売上高除く)と損益は(いずれも単位100万円)、紙パルプ事業が売上高143,505(△20.9%)・損益△3,753(前年同期7,971)、パッケージング・紙加工事業は売上高12,044(△14.2%)・損益100(△76.2%)、その他は売上高6,047(△5.1%)・損益276(△44.7%)。
 通期予想は、20年9月発表の前回予想から変更なし。
■三菱製紙
〔第3四半期〕
 売上高 118,915 (△18.6%)
 営業益 △2,626 〈737〉
 経常益 △2,226 〈1,108〉
 当期益 △3,240 〈△600〉
〔通期予想〕
 売上高 160,000 (△17.8%)
 営業益 △2,000 〈1,976〉
 経常益 △1,000 〈2,696〉
 当期益 △2,000 〈801〉
 新型コロナの影響で印刷・情報用紙の需要減退に加え、イメージング分野も打撃を受けた。損益面は、固定費削減や原燃料安の効果はあったが、生産販売量減の影響が大きかった。
○紙・パルプ事業…売上高は△15.8%、営業損益は△1,625百万円(前年同期116百万円)。国内は印刷用紙、情報用紙ともに販売量・金額が減少し、輸出も減少。欧州子会社も販売量・金額ともに減少。
○イメージング事業…売上高は△27.1%、営業損益は△2,018百万円(前年同期△231百万円)。国内外で激減した旅行の回復は一部にとどまり、写真感光材料やIJ用紙の需要は低迷して販売金額は減少。
○機能材事業…売上高は△10.6%、営業利益は+40.6%。販売金額は、機能材料は増加したが化学紙は減少。利益は固定費削減や原燃料安などにより増益。
○倉庫・運輸事業…売上高は△7.4%、営業利益は△6.4%。
○その他…売上高は△30.8%、営業損益は△13百万円(前年同期102百万円)。
 通期予想は、20年11月公表の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△5,000、営業益△1,000、経常益△1,000、当期益△1,000。3Qは販売量が当初見込みを下回る状況で推移。4Qも非常事態宣言の再発出に伴い、印刷・情報用紙やイメージング分野で想定より販売量が減少し、前回予想を下回る見通し。
■中越パルプ工業
〔第3四半期〕
 売上高 58,548 (△19.0%)
 営業益 △2,076 〈1,276〉
 経常益 △2,221 〈1,274〉
 当期益 △2,596 〈562〉
〔通期予想〕
 売上高 80,000 (△15.9%)
 営業益 △1,450 〈2,057〉
 経常益 △1,600 〈1,985〉
 当期益 △2,100 〈919〉
○紙・パルプ製造事業…売上高は△20.8%、営業損益は△3,187百万円(前年同期248百万円)。新聞用紙と印刷用紙は販売量・金額ともに減少。包装用紙も自動車関連・手提げ袋などの需要減で販売量・金額ともに減少。特殊紙・板紙・加工品は、壁紙は堅調だったが板紙・加工原紙の需要減により販売量・金額ともに減少。パルプは販売量・金額ともに減少。
○発電事業…売上高は+0.7%、営業利益は+13.0%。今年はボイラー定期検査がなかったこともあり増収増益。
○その他…売上高は△15.8%、営業利益は△64.2%。
 通期予想は、20年11月公表の前回予想から変更なし。
■特種東海製紙
〔第3四半期〕
 売上高 56,455 (△6.0%)
 営業益 2,005 (+16.4%)
 経常益 4,000 (+15.9%)
 当期益 7,416 (+241.0%)
〔通期予想〕
 売上高 76,000 (△5.7%)
 営業益 2,400 (△16.4%)
 経常益 4,600 (△14.6%)
 当期益 6,800 (+84.0%)
 当期益の大幅増益は、投資有価証券の売却益発生などによる。
○産業素材事業…売上高は△6.8%。営業利益は+15.3%。段原紙とクラフト紙は、日本東海インダストリアルペーパーサプライ向けの売上げが減少し減収。利益は、水力発電の売電事業が、前期は渇水の影響で大幅減だったため、その反動で増益。
○特殊素材事業…売上高は△17.1%、営業利益は△9.5%。特殊印刷用紙は、回復の兆しはあるが依然厳しい状況。特殊機能紙も販売量・金額が減少したが、3Q以降は回復基調。利益は、原材料安や経費削減によりマイナス幅を抑えられた。
○生活商品事業…売上高は△6.5%、営業利益は+66.8%。ペーパータオルは販売量が大幅に増加。トイレットペーパーは業務用が低調で販売量は大幅減。利益は、ペーパータオルの販売増や、原価低減、固定費削減により増益。
○環境関連事業…売上高は+40.7%、営業損益は△84百万円(前年同期△89百万円)。子会社増加で増収となった。利益は、観光事業の大幅減収などにより赤字。
 通期予想は、20年11月公表の前回予想を修正した。修正額(単位100万円)は営業益+600、経常益+1,000。海外向け一部製品の需要が回復していること、ペーパータオルが堅調なこと、また原価改善や経費削減が見込めることなどから、営業・経常益を上方修正した。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/1号」より
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