日本製紙連合会は、6月のパルプ、パルプ材速報と5月の古紙需給統計を発表した。

■パルプ速報（6月）

　製紙パルプ生産量は前年同月比△5.0％の64.6万tとなり、3ヵ月連続の減少となった。このうち、BKPは△5.9％の51.5万t、UKPが△1.2％の8.3万tで、いずれも3ヵ月連続の減少。在庫は、BKPが前年同月比△22.2％の10.2万tで8ヵ月連続の減少、UKPは＋106.4％の3.3万tで8ヵ月連続増。販売は、BKPが前年同月比△9.0％の5.0万tで6ヵ月ぶりの減少、UKPは△29.4％の1.8万tとなり前月の増加から減少に転じた。

■パルプ材速報（6月）

　6月のパルプ材消費は、前年同月比△5.6％の119.8万t。パルプ生産が前年割れとなったことを受け、3ヵ月連続の減少。うち針葉樹は△7.1％の35.8万t、広葉樹は△4.9％の84.0万tで、いずれも3ヵ月連続の減少。

　集荷は、前年同月比△3.6％の131.3万tで2ヵ月連続の減少。このうち、国産は△7.5％の37.3万tで4ヵ月連続の減少。国産の内訳は、針葉樹が△9.3％の27.5万t、広葉樹が△1.9％の9.8万tで、ともに4ヵ月連続の減少となった。また、輸入は△2.0％の94.0万tで2ヵ月連続の減少。輸入の内訳は、針葉樹が＋15.4％の15.7万tで4ヵ月ぶりの増加、広葉樹は△4.9％の78.3万tで2ヵ月連続の減少。

　在庫は、3ヵ月連続で前月より増加し、前月比＋11.3万tの188.6万t。2013年7月以来の180万t台となった。前年同月比は＋13.4％。維持月数は前月から0.2ヵ月分増加して1.5ヵ月となった。

■古紙需給（5月）

　5月の古紙入荷は前年同月比△0.3％の139.1万tで前月のプラスからマイナスに転じた。うち新聞古紙は△2.1％の26.2万tで17ヵ月連続のマイナス、段ボール古紙は＋0.8％の73.4万tで2ヵ月連続のプラスとなった。

　消費は前年同月比△3.1％の137.6万tで4ヵ月連続のマイナス。在庫は75.2万tで前月比は＋1.6万t、前年同月比は△1.6万t。輸出は、最大の輸出先である中国向けの伸びが昨年後半と比べ落ち着いたため、前年同月比△36.3％の24.5万tとなり、3ヵ月連続のマイナス。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future9/5号」より