日本製紙連合会が集計した2023年10月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△5.8％の171.8万tで、14ヵ月連続のマイナスとなった。以下、％表記は前年同月比。
　国内出荷のうち、紙は△9.5％の78.7万t、板紙は△2.5％の93.0万t。用途別では、グラフィック用紙（新聞用紙＋印刷・情報用紙）が△10.7％の53.9万tで21ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙（包装用紙＋段ボール原紙＋紙器用板紙＋雑種紙＋その他の板紙）が△3.2％の102.7万tで13ヵ月連続のマイナス。主要品種はすべてマイナスだった。
　紙・板紙のメーカー輸出は△4.7％の14.3万tで13ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷用紙が東南アジア、北米向けで減少して△5.5％の4.5万tとなり、16ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙を除く主要品種が東アジア、東南アジア向けで減少して△4.3％の9.8万tとなり、13ヵ月連続のマイナス。
　紙・板紙の在庫は前月比＋0.2万tの201.6万tで4ヵ月連続の増加。うちグラフィック用紙は、印刷・情報用紙が増加して新聞用紙は減少し、前月比横ばいの84.9万t。パッケージング用紙は、白板紙が減少して包装用紙と段ボール原紙が増加し、同＋0.1万tの107.1万tとなり、2ヵ月連続の増加。衛生用紙は同＋0.1万tの9.6万tで3ヵ月ぶりの増加。
〔主要品種の動向〕
＊新聞用紙…国内出荷は△11.9％の13.5万tで29ヵ月連続マイナス。
＊印刷・情報用紙…国内出荷は△10.3％の40.3万tで14ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△5.5％の4.5万tで16ヵ月連続マイナス。
＊包装用紙…国内出荷は△11.5％の5.1万tで11ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△10.6％の1.3万tで11ヵ月連続のマイナス。
＊段ボール原紙…国内出荷は△1.8％の75.2万tで5ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は＋0.4％の7.3万tで13ヵ月ぶりのプラス。
＊白板紙…国内出荷は△3.6％の11.9万tで5ヵ月連続のマイナス。
＊衛生用紙…国内出荷は△5.2％の15.2万tで3ヵ月連続のマイナス。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future12/4号」より