リンテックの連結子会社、LINTEC ASIA PACIFIC REGIONAL HEADQUARTERS PRIVATE LIMITED（シンガポール）と、その子会社PT. LINTEC JAKARTA（インドネシア）は、2024年1月中旬を目途に、PT Multiyasa Swadaya（インドネシア）の株式100％を取得して子会社化する。取得価額は、株式売買代金と法務・税務・財務調査費用を合わせ、約11億2,700万円。
　リンテックグループは、「メード・イン・マーケット」の考え方を基本に事業のグローバル化を推進しており、インドネシアではラベル用粘着紙・粘着フィルムの製造拠点としてPT. LINTEC INDONESIA、販売拠点としてPT. LINTEC JAKARTAの2社で事業拡大を図っている。
　今回のPT Multiyasa Swadayaは、主にPT. LINTEC INDONESIAが製造するラベル用粘着紙・粘着フィルムの裁断加工と販売を、インドネシア国内で行っている。リンテックは、PT Multiyasa Swadayaの買収により、同社の持つマーケティング力と裁断加工能力および販売網などをグループ全体で共有・活用できることに加え、エンドユーザーである現地印刷会社との直接取引により、市場ニーズを的確にとらえた新規開発製品の提供が可能となることから、買収を決めた。
【PT Multiyasa Swadayaの概要】▽所在地：ジャカルタ▽事業内容：ラベル用粘着紙・粘着フィルムなどの裁断加工・販売▽リンテックとの資本関係：PT Multiyasa SwadayaがPT. LINTEC INDONESIAの発行済株式の3％を所有▽取引関係：PT. LINTEC INDONESIAはPT Multiyasa Swadayaに製品を販売▽22年12月期売上高：25億6,400万円
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/6号」より