日本製紙連合会は、4月のパルプ・パルプ材速報と3月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（4月）
　製紙パルプの生産は△9.8％の56.4万tで12ヵ月連続の減少。このうちBKPは△10.1％の45.0万tで12ヵ月連続減、UKPは△4.7％の8.5万tで2ヵ月連続の減少。
　販売は＋20.8％の12.1万tで3ヵ月連続の増加。このうちBKPは＋19.2％の9.5万tで3ヵ月連続の増加。UKPは＋36.1％の2.4万tで6ヵ月連続の増加。
　在庫は17.6万t、前月比は△9.9％で5ヵ月ぶりの減少、前年同月比は＋5.6％で22ヵ月連続の増加。このうちBKPは12.6万t、前月比は△12.4％で2ヵ月連続の減少、前年同月比は＋11.5％で22ヵ月連続増。UKPは4.4万t、前月比は△4.2％で5ヵ月ぶりの減少、前年同月比は△5.7％で2ヵ月ぶりの減少。
■パルプ材速報（4月）
　パルプ材の消費は△9.7％の107.0万tとなり12ヵ月連続の減少。このうち、針葉樹は△7.8％の35.5万tで2ヵ月連続の減少、広葉樹は△10.6％の2桁減で71.6万t、12ヵ月連続減少となった。
　集荷は△8.9％の111.8万tで8ヵ月連続の減少。概ね110万tを割る低水準が続いている。このうち、輸入は△9.2％の81.7万tで8ヵ月連続の減少。内訳は針葉樹が△17.3％の16.6万t、広葉樹が△6.9％の65.0万t。国産は△7.9％の30.1万tで13ヵ月連続の減少、内訳は針葉樹が△5.8％の23.8万t、広葉樹が△15.0％の6.3万t。
　在庫は127.4万t、前月比は＋3.6％で2ヵ月連続の増加。前年同月比は＋1.3％で14ヵ月連続増。維持月数は前月と同じ1.1ヵ月。
■古紙需給（3月）
　古紙の入荷は△6.1％の125.3万tで、17ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が△3.6％（76.4万t）で16ヵ月連続の減少、雑誌古紙が△3.0％（16.7万t）、新聞古紙が△15.1％（15.5万t）で32ヵ月連続の減少、上級古紙が△10.8％（13.1万t）となり、全品種マイナスだった。
　消費は△2.6％の129.1万tで、2ヵ月ぶりの減少となった。品種別は、段ボール古紙△1.9％（78.4万t）、雑誌古紙△1.3％（17.2万t）、新聞古紙△5.0％（16.9万t）、上級古紙△3.6％（13.1万t）で、全品種マイナス。
　在庫は50.6万tで前月比△6.9％、前年同月比△17.5％。輸出は＋1.8％の19.3万tで15ヵ月連続の増加。ベトナム、台湾が主な輸出先。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future6/24号」より