日本製紙連合会が集計した4月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△0.7％の171.2万tで、3ヵ月連続のマイナスとなった。以下、％表記は前年同月比。
　国内出荷のうち、紙は△1.4％の76.7万t、板紙は△0.2％の94.6万t。用途別では、グラフィック用紙（新聞用紙＋印刷・情報用紙）が△2.6％の49.8万tで6ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙（包装用紙＋段ボール原紙＋紙器用板紙＋雑種紙＋その他の板紙）は△0.2％の104.5万tで3ヵ月連続のマイナス。主要品種は塗工紙、包装用紙、衛生用紙を除きマイナスだった。
　紙・板紙のメーカー輸出は△13.2％の12.9万tで2ヵ月ぶりのマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷用紙が東南アジア向けで減少して△9.4％の5.0万tとなり、2ヵ月ぶりのマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に包装用紙、白板紙が東アジア、東南アジア向けで減少して△15.5％の7.9万tとなり、2ヵ月ぶりのマイナス。
　紙・板紙の在庫は前月比△1.7万tの194.1万tで4ヵ月ぶりの減少。うち、グラフィック用紙は新聞用紙が増加して同＋0.2万tの76.1万tとなり、2ヵ月連続の増加。パッケージング用紙は段ボール原紙が減少して同△1.4万tの109.5万tとなり、4ヵ月ぶりの減少。衛生用紙は同△0.4万tの8.5万tで2ヵ月連続の減少。
〔主要品種の動向〕
＊新聞用紙…国内出荷は△9.8％の11.2万tで47ヵ月連続マイナス。
＊印刷・情報用紙…国内出荷は△0.3％の38.6万tで6ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△9.4％の5.0万tで2ヵ月ぶりのマイナス。
＊包装用紙…国内出荷は＋1.9％の5.3万tで2ヵ月連続のプラス。メーカー輸出は△6.9％の1.2万tで3ヵ月連続のマイナス。
＊段ボール原紙…国内出荷は△0.1％の77.6万t、メーカー輸出は△14.1％の5.6万tで、いずれも3ヵ月連続のマイナス。
＊白板紙…国内出荷は△2.3％の11.1万tで2ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△47.4％の0.2万tで3ヵ月連続のマイナス。
＊衛生用紙…国内出荷は＋1.6％の16.8万tで、3ヵ月ぶりのプラス。

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