日本製紙連合会は、2月のパルプ・パルプ材速報と1月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（2月）
　製紙パルプの生産は△2.0％の57.4万tで9ヵ月ぶりの減少となった。このうちBKPは△3.4％の45.2万tで9ヵ月ぶりの減少、UKPは＋5.7％の9.3万tで2ヵ月連続の増加となった。
　販売は＋9.4％の11.3万tで3ヵ月ぶりの増加。このうちBKPは＋9.3％の9.0万tで13ヵ月連続の増加、UKPは＋15.9％の2.2万tで4ヵ月ぶりの増加となった。
　在庫は16.4万t、前月比は＋0.8％で3ヵ月連続の増加、前年同月比は△15.6％で7ヵ月連続の減少。このうちBKPは11.3万t、前月比は＋1.8％で3ヵ月連続の増加、前年同月比は△24.1％で10ヵ月連続の減少。UKPは4.7万t、前月比は△1.7％で3ヵ月ぶりの減少、前年同月比は＋16.2％で9ヵ月連続の増加となった。
■パルプ材速報（2月）
　パルプ材の消費は△0.6％の112.6万tで10ヵ月ぶりの減少。このうち針葉樹は、針葉樹系パルプの生産増から＋2.4％の38.2万tとなり、2ヵ月連続の増加。広葉樹はLBKPの減少を受け、△2.0％の74.4万tと8ヵ月ぶりの減少。
　集荷は＋11.1％の113.7万tで4ヵ月連続の増加。このうち、輸入は＋20.4％の87.5万tと高い伸びを示し4ヵ月連続の増加。針葉樹が＋55.5％（18.5万t）の大幅増だったことに加え、広葉樹も＋13.5％（69.0万t）となった。一方、国産は△11.7％の26.1万tと減少傾向が続いている。内訳は針葉樹が△11.3％の20.1万t、広葉樹が△13.3％の6.0万t。
　在庫は116.8万t、前月比は＋0.5％で3ヵ月ぶりの増加、前年同月比は＋0.8％で10ヵ月ぶりの増加。維持月数は前月と同じ1.0ヵ月。
■古紙需給（1月）
　古紙の入荷は＋2.6％の118.8万tで2ヵ月ぶりの増加。内訳は、段ボール古紙が＋4.4％（73.4万t）で7ヵ月連続の増加、雑誌古紙が＋6.6％（16.3万t）、新聞古紙が△6.7％（14.7万t）で42ヵ月連続の減少、上級古紙が△0.3％（11.2万t）だった。
　消費は△1.4％の112.5万tで3ヵ月連続の減少となった。内訳は、段ボール古紙＋1.2％（69.3万t）、雑誌古紙△2.4％（14.4万t）、新聞古紙△12.5％（14.0万t）、上級古紙＋0.3％（11.7万t）。
　在庫は62.5万tで前月比＋11.3％、前年同月比＋6.1％。輸出は△18.2％の13.2万tで7ヵ月連続の減少。台湾、ベトナム、韓国が主な輸出先となっている。