日本製紙連合会は、1月のパルプ・パルプ材速報と2022年12月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（1月）
　製紙パルプ生産量は△2.3％の61.3万tで4ヵ月連続の減少となった。このうちBKPは△2.1％の48.7万tで5ヵ月連続の減少、UKPは＋3.6％の8.8万tで4ヵ月ぶりの増加。
　製紙パルプ販売は＋12.5％の9.5万tで29ヵ月連続の増加。このうちBKPは＋23.7％の7.7万tで28ヵ月連続増。UKPは△12.9％の1.6万tで4ヵ月連続減。
　在庫は14.4万tとなり、前月比は＋5.9％で2ヵ月連続の増加、前年同月比は＋10.8％で7ヵ月連続の増加。このうちBKPは9.6万t、前月比は＋1.8％で4ヵ月ぶりの増加、前年同月比は＋5.4％で7ヵ月連続の増加。UKPは4.1万t、前月比は＋16.2％で2ヵ月連続の増加、前年同月比は＋29.6％で5ヵ月連続の増加。
■パルプ材速報（1月）
　パルプ材消費は、パルプの対前年生産減を受けて△0.9％の119.2万tとなり、4ヵ月連続の減少。うち、広葉樹は△1.7％の79.4万tで5ヵ月連続の減少、針葉樹はUKPとNBKPの生産が増加したこともあり＋0.8％の39.8万tと4ヵ月ぶりに増加。
　集荷は＋2.6％の110.8万tで2ヵ月連続の増加となった。このうち、国産は△1.9％の27.5万tで、昨年来、前年を下回る基調で推移している。内訳は針葉樹が△0.7％の21.3万t、広葉樹が△5.7％の6.2万t。輸入は＋4.2％の83.3万tで2ヵ月連続の増加。輸入の内訳は、針葉樹が4ヵ月ぶりに減少して△7.5％の8.2万t、広葉樹は4ヵ月ぶりに増加して＋5.7％の75.1万t。
　在庫は116.9万t、前月比は△6.8％と4ヵ月ぶりに前月を下回り、前年同月比も△3.0％で31ヵ月連続の減少。維持月数は、1.0ヵ月で前月と変わらず、やや低い水準。
■古紙需給（2022年12月）
　古紙入荷は、△7.6％の132.4万tで2ヵ月連続の減少となった。内訳は、段ボール古紙が△7.4％の78.8万tで10ヵ月ぶりの減少、新聞古紙が△6.4％の19.4万tで17ヵ月連続の減少、雑誌古紙は△14.7％の16.9万t、上級古紙は△1.1％の13.4万tだった。
　消費は△3.4％の127.2万tで2ヵ月連続の減少。品種別では、段ボール古紙が△0.3％の77.4万t、新聞古紙が△7.0％の18.3万t、雑誌古紙が△13.0％の15.4万t、上級古紙が△3.0％の12.3万t。
　在庫は57.7万tで前月比＋9.9％、前年同月比＋1.3％となったが、新聞古紙は依然低水準。輸出は△13.7％の16.0万tで27ヵ月連続の減少。ベトナム、台湾、韓国、インドネシアが主な輸出先。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future3/20号」より