スーパーバッグはこのほど、2025年3月期から27年3月期の3年間を対象とする第2次中期経営計画を策定した。計画名は「環境と共に歩む次世代パッケージ企業～創業120年の誇りを胸に～」。同社は25年に創業120周年を迎える。環境偏差値の高い企業を目指し、30年にあるべき姿として掲げた「お客さまと共に地球を大切にする、環境パッケージのフロントランナー」を実現する。
　第2次中計の基本方針は「持続的成長と長期利益実現に向け、紙製品をベースとした事業拡販と環境経営基盤の構築」。管理本部に環境マネジメント部を新設し、経済的責任と社会的責任を一体的に運用していく体制を構築することで、タイムリーかつ実効性の高いサステナブル推進体制をつくる。
　27年3月期の連結業績目標は、売上高310億円、営業利益15.5億円、営業利益率5.0％。自己資本比率の目標は32％（30.3期40％）で、ROE15％以上を維持し、30年3月期までに段階的に配当性向30％を目指す。環境面の目標値（24.3期⇒27.3期）は、16.3期比CO2削減「△24％⇒△35％」、環境対応紙取扱い「45％⇒70％」、照明のLED化「55％⇒80％」。人的目標値としては、グローバル人材拡充「24.3期比2倍」、女性管理職比率「7.3％⇒10％」、包装管理士人数「15名⇒25名」を掲げた。
　また事業戦略としては、成長牽引分野では「宅配袋（段ボールから紙袋化への提案）」、「紙器のアッセンブル＆セットアップ組合せ販売」、「フィルムの紙化」などを促進しつつ、基盤分野では、工場利益改善プロジェクトの拡張などにより、主力製品である紙袋の販売強化と生産性向上を図る。基盤事業である紙製品への注力と同時に、新規事業として環境配慮型製品を強化する。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future6/10号」より