日本製紙連合会が集計した3月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△8.9％の175.1万tで、19ヵ月連続のマイナスとなった。以下、％表記は前年同月比。

　国内出荷のうち、紙は△9.3％の84.2万t、板紙は△8.5％の90.8万t。用途別では、グラフィック用紙（新聞用紙＋印刷・情報用紙）が△14.0％の57.1万tで26ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙（包装用紙＋段ボール原紙＋紙器用板紙＋雑種紙＋その他の板紙）が△7.9％の101.1万tで18ヵ月連続のマイナス。主要品種は衛生用紙を除きマイナスだった。

　紙・板紙のメーカー輸出は△8.8％の15.4万tで5ヵ月ぶりのマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙が東南アジア、東アジア向けで減少して△12.6％の4.8万t、パッケージング用紙は段ボール原紙が東アジア向けで減少して△7.1％の10.6万tとなり、いずれも5ヵ月ぶりのマイナス。

　紙・板紙の在庫は前月比＋3.9万tの193.4万tで3ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷用紙が増加して同＋2.0万tの77.7万tとなり、2ヵ月連続の増加。パッケージング用紙は段ボール原紙が増加して同＋2.5万tの107.5万tとなり、2ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は同△0.6万tの8.2万tとなり3ヵ月ぶりの減少。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は△14.2％の13.9万tで34ヵ月連続のマイナス。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△14.0％の43.2万tで19ヵ月連続マイナス。メーカー輸出は△12.6％の4.8万tで5ヵ月ぶりのマイナス。

＊包装用紙…国内出荷は△6.6％の5.3万tで16ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△0.7％の1.5万tで3ヵ月連続のマイナス。

＊段ボール原紙…国内出荷は△9.4％の73.3万tで2ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は△4.5％の7.8万tで6ヵ月ぶりのマイナス。

＊白板紙…国内出荷は△4.5％の11.7万tで10ヵ月連続のマイナス。

＊衛生用紙…国内出荷は＋5.7％の16.9万tで2ヵ月連続のプラス。

株式会社　紙業タイムス社　「Future5/20号」より