日本製紙連合会は、5月のパルプ・パルプ材速報と4月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（5月）
　製紙パルプの生産は△1.2％の57.7万tで13ヵ月連続の減少。このうちBKPは△3.4％の47.1万tで13ヵ月連続減、UKPは＋20.0％の7.5万tで3ヵ月ぶりの増加。
　販売は＋25.5％の11.0万tで4ヵ月連続の増加。このうちBKPは＋24.0％の8.8万tで4ヵ月連続の増加。UKPは＋36.2％の2.1万tで7ヵ月連続の増加。
　在庫は16.1万t、前月比は△8.6％で2ヵ月連続の減少、前年同月比は△3.3％で23ヵ月ぶりの減少。このうちBKPは12.1万t、前月比は△4.3％で3ヵ月連続の減少、前年同月比は△1.9％で23ヵ月ぶりの減少。UKPは3.3万t、前月比は△23.4％で2ヵ月連続の減少、前年同月比は△5.1％で2ヵ月連続の減少。
■パルプ材速報（5月）
　パルプ材の消費は＋0.2％の112.5万tとなり13ヵ月ぶりの増加。このうち、針葉樹はUKP生産の伸びが大きく寄与して＋5.7％の36.9万tと3ヵ月ぶりに増加したが、広葉樹は△2.3％の75.6万tで13ヵ月連続の減少となった。
　集荷は△8.2％の117.0万tで9ヵ月連続の減少。昨年9月から概ね110万t前後の低水準が続いている。このうち、輸入は△10.6％の86.1万tで9ヵ月連続の減少。内訳は針葉樹が△50.7％の7.9万t、広葉樹が△2.6％の78.2万t。国産は△0.7％の30.9万tで14ヵ月連続の減少、内訳は針葉樹が△0.1％の24.4万t、広葉樹が△3.0％の6.5万t。
　在庫は131.7万t、前月比は＋3.4％で3ヵ月連続の増加。前年同月比は、前年の在庫水準が高かったこともあり△6.3％となり15ヵ月ぶりの減少。維持月数は前月と同じ1.1ヵ月。
■古紙需給（4月）
　古紙の入荷は△0.8％の128.2万tで、18ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が＋1.8％（78.6万t）で17ヵ月ぶりの増加、雑誌古紙が＋0.2％（17.3万t）、新聞古紙が△10.7％（15.6万t）で33ヵ月連続の減少、上級古紙が△3.4％（13.0万t）だった。
　消費は△4.9％の123.7万tで、2ヵ月連続の減少となった。品種別は、段ボール古紙△6.5％（74.4万t）、雑誌古紙△3.1％（16.6万t）、新聞古紙△1.4％（16.4万t）、上級古紙△2.8％（12.7万t）で、全品種マイナス。
　在庫は55.0万tで前月比＋8.8％、前年同月比△9.0％。輸出は△6.2％の18.2万tで16ヵ月ぶりの減少。ベトナム、台湾が主な輸出先。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future7/22号」より