日本製紙連合会は、3月のパルプ・パルプ材速報と2月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（3月）
　製紙パルプの生産は△6.9％の64.7万tで11ヵ月連続の減少。このうちBKPは△6.3％の52.8万tで11ヵ月連続減、UKPは△1.8％の8.9万tで2ヵ月ぶりの減少。
　販売は＋5.4％の11.1万tで2ヵ月連続の増加。このうちBKPは＋6.4％の8.9万tで2ヵ月連続の増加。UKPは＋3.1％の1.9万tで5ヵ月連続の増加。
　在庫は19.5万t、前月比は＋0.2％で4ヵ月連続の増加、前年同月比は＋27.3％で21ヵ月連続の増加。このうちBKPは14.4万t、前月比は△3.1％で4ヵ月ぶりの減少、前年同月比は＋40.1％で21ヵ月連続増。UKPは4.6万t、前月比は＋13.5％で4ヵ月連続増、前年同月比は＋4.8％で5ヵ月ぶりの増加
■パルプ材速報（3月）
　パルプ材の消費は△5.6％の125.0万tとなり11ヵ月連続の減少。このうち、広葉樹は△5.9％の87.3万tで11ヵ月連続減、針葉樹も△4.9％の37.7万tとなり2ヵ月ぶりに減少となった。
　集荷は△8.5％の132.5万t。昨年9月以降、7ヵ月連続で減少となり、低下傾向が続いている。このうち、輸入は101.3万tと100万tを超えたが、△7.6％で7ヵ月連続の減少。内訳は針葉樹が＋24.7％の15.8万t、広葉樹が△11.8％の85.4万t。国産は△11.1％の31.2万tで2桁マイナスとなり12ヵ月連続の減少、内訳は針葉樹が△10.9％の24.1万t、広葉樹が△11.9％の7.1万t。
　在庫は123.0万t、前月比は＋6.2％で4ヵ月ぶりに増加した。前年同月比は＋0.7％で13ヵ月連続増。維持月数は前月より0.1ポイント増の1.1ヵ月。
■古紙需給（2月）
　古紙の入荷は△2.5％の113.2万tで、16ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が△1.1％（68.0万t）で15ヵ月連続の減少、雑誌古紙が＋2.8％（14.9万t）、新聞古紙が△11.3％（14.7万t）で31ヵ月連続の減少、上級古紙が△4.0％（12.3万t）となり、プラスは雑誌古紙のみ。
　消費は＋2.9％の117.8万t。うるう年で1日多かったこともあり16ヵ月ぶりの増加となった。品種別は、段ボール古紙＋4.6％（70.9万t）、新聞古紙△3.5％（15.6万t）、雑誌古紙＋5.1％（15.6万t）、上級古紙＋0.0％（12.4万t）。
　在庫は54.3万tで前月比△7.8％、前年同月比△9.9％。輸出は＋13.0％の18.9万tで14ヵ月連続の増加。ベトナム、台湾が主な輸出先。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future5/27号」より