日本製紙連合会は、3月のパルプ・パルプ材速報と2月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（3月）
　製紙パルプの生産は△0.4％の64.4万tで2ヵ月連続の減少となった。このうちBKPは△1.5％の52.0万tで2ヵ月連続の減少、UKPは＋4.9％の9.3万tで3ヵ月連続の増加。
　販売は△1.0％の11.0万tで2ヵ月ぶりの減少。このうちBKPは△4.1％の8.6万tで14ヵ月ぶりの減少、UKPは＋17.2％の2.3万tで2ヵ月連続の増加となった。
　在庫は15.6万t、前月比は△4.8％で4ヵ月ぶりの減少、前年同月比は△19.8％で8ヵ月連続の減少。このうちBKPは10.4万t、前月比は△7.9％で4ヵ月ぶりの減少、前年同月比は△27.8％で11ヵ月連続の減少。UKPは4.7万t、前月比は△0.2％で2ヵ月連続の減少、前年同月比は＋2.2％で10ヵ月連続の増加。
■パルプ材速報（3月）
　パルプ材の消費は△0.3％の124.6万tで2ヵ月連続の減少。このうち針葉樹は△0.1％の37.7万tとなり、3ヵ月ぶりの減少。広葉樹はLBKPの減少を受け、△0.4％の86.9万tと2ヵ月連続の減少。
　集荷は△7.7％の122.2万tで5ヵ月ぶりの減少。このうち、輸入は△8.8％の92.3万tで5ヵ月ぶりの減少。内訳は、針葉樹が7ヵ月ぶりの減少となる△21.4％の12.5万tで、前年が高水準だったこともあり大幅減。広葉樹も△6.5％の79.9万tと減少した。また、国産も△4.2％の29.9万tと減少し、低水準が続いている。内訳は針葉樹が△4.7％の23.0万t、広葉樹が△2.6％の6.9万t。
　在庫は113.6万t、消費が高めだったこともあり前月比は△2.8％、前年同月比は△7.7％。維持月数は前月と同じ1.0ヵ月。
■古紙需給（2月）
　古紙の入荷は△3.9％の108.8万tで2ヵ月ぶりの減少。内訳は、段ボール古紙が△1.6％（66.9万t）で8ヵ月ぶりの減少、雑誌古紙が△5.2％（14.2万t）、新聞古紙が△13.9％（12.6万t）で43ヵ月連続の減少、上級古紙が△2.0％（12.0万t）だった。
　消費は△4.7％の112.2万tで4ヵ月連続の減少となった。内訳は、段ボール古紙△2.9％（68.8万t）、雑誌古紙△7.9％（14.4万t）、新聞古紙△9.6％（14.1万t）、上級古紙△4.1％（11.9万t）。
　在庫は59.1万tで前月比△5.4％、前年同月比＋8.8％。輸出は△27.8％の13.7万tで8ヵ月連続の減少。ベトナム、台湾が主な輸出先となっている。