日本製紙連合会が集計した6月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△5.4％の191.1万tで、2ヵ月連続の減少。うち、紙は△5.8％の99.7万tで25ヵ月連続減。板紙も2ヵ月連続の減少で△5.0％の91.4万t。主要品種の中で前年同月を上回ったのは衛生用紙のみ。

　紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比△27.3％の10.4万tで、8ヵ月連続の減少。うち、紙は△29.2％の6.9万tとなり、8ヵ月連続減。板紙は10ヵ月連続減で△23.2％の3.6万t。紙・板紙ともに東アジア、東南アジア向けを中心にアジア向けが減少した。

　紙・板紙の在庫は2ヵ月連続の増加で、前月比＋0.7万tの212.5万t。うち、紙は前月の増加から減少に転じて△1.8万tの133.3万t、板紙は2ヵ月連続の増加で＋2.5万tの79.1万t。紙は塗工紙を中心に新聞用紙、衛生用紙を除き減少、板紙は段ボール原紙を中心に白板紙も増加した。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は前年同月比△11.9％の19.1万tで20ヵ月連続減。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△5.2％の54.7万tで6ヵ月連続の減少。メーカー輸出は△44.7％の4.0万tで8ヵ月連続減。

＊包装用紙…国内出荷は△2.4％の5.7万tとなり3ヵ月連続の減少。メーカー輸出は＋1.6％の1.4万tで2ヵ月連続の増加。

＊衛生用紙…国内出荷は＋0.2％の14.6万tで2ヵ月連続の増加。

＊段ボール原紙…国内出荷は△4.3％の73.8万tで2ヵ月連続の減少。輸出は△24.9％の3.4万tで10ヵ月連続の減少。

＊白板紙…国内出荷は△8.4％の11.2万tで7ヵ月連続の減少。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future8/26号」より