日本製紙連合会が集計した9月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比＋3.6％の184.0万tで、6ヵ月連続の増加となった（2019年比は△7.6％）。以下、％表記は正体が前年同月比、斜体は19年同月比。

　国内出荷のうち、紙は＋3.1％の91.2万t（△13.7％）、板紙は＋4.1％の92.8万t（△0.8％）で、用途別では、グラフィック用紙（新聞用紙＋印刷・情報用紙）が＋0.7％の65.2万tで6ヵ月連続の増加（△15.8％）、パッケージング用紙（包装用紙＋段ボール原紙＋紙器用板紙＋雑種紙＋その他の板紙）は＋5.2％の103.3万tで7ヵ月連続の増加（△1.6％）。主要品種の前年同月比は新聞用紙を除きプラス、19年同月比は段ボール原紙を除きマイナスだった。

　紙・板紙のメーカー輸出は＋1.2％の16.2万tで21ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心にアジア向けが増加して＋70.9％の5.9万tとなり6ヵ月連続の増加。パッケージング用紙は、段ボール原紙を中心に東アジア向けが減少して△17.7％の10.4万tとなり2ヵ月連続のマイナス。

　紙・板紙の在庫は前月比＋0.2万tの203.7万tで3ヵ月連続の増加。うちグラフィック用紙は、新聞用紙は増加したが、塗工紙を中心に印刷・情報用紙が減少して、同△0.4万tの100.1万tで3ヵ月ぶりの減少。パッケージング用紙は、包装用紙は減少したが段ボール原紙を中心に白板紙も増加して、同＋1.1万tの95.3万tとなり、2ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は同△0.5万tの8.3万tで2ヵ月ぶりに減少。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は△6.1％の16.1万tで4ヵ月連続の減少（△16.0％）。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は印刷用紙、情報用紙ともに増加し、＋3.2％の49.1万tで6ヵ月連続増（△15.8％）。メーカー輸出は＋70.9％の5.9万tで6ヵ月連続増。

＊包装用紙…国内出荷は未晒、晒ともに増加し、＋17.3％の5.3万tで6ヵ月連続増（△7.9％）。メーカー輸出は△17.0％の1.3万tで2ヵ月ぶりの減少。

＊段ボール原紙…国内出荷は＋2.7％の75.1万tで10ヵ月連続増（±0.0％）。メーカー輸出は△28.5％の7.2万tとなり、2ヵ月連続の減少。

＊白板紙…国内出荷は高板、特板、コート白ボールいずれも増加し、＋9.0％の11.3万tで7ヵ月連続の増加（△4.0％）。

＊衛生用紙…国内出荷は、トイレットペーパー、ティシュ、タオル用紙いずれも増加し、＋6.2％の15.5万tで2ヵ月連続の増加（△7.3％）。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/8号」より