日本製紙連合会が集計した3月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△1.5％の172.2万tで、2ヵ月連続のマイナスとなった。以下、％表記は前年同月比。
　国内出荷のうち、紙は△2.6％の81.8万t、板紙は△0.4％の90.4万t。用途別では、グラフィック用紙（新聞用紙＋印刷・情報用紙）が△3.9％の54.9万tで5ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙（包装用紙＋段ボール原紙＋紙器用板紙＋雑種紙＋その他の板紙）は△0.1％の100.9万tで2ヵ月連続のマイナス。主要品種は包装用紙を除きマイナスだった。
　紙・板紙のメーカー輸出は＋4.1％の16.0万tで2ヵ月ぶりのプラス。うち、グラフィック用紙は塗工紙が東南アジア、東アジア向けで増加して＋12.8％の5.4万tとなり、5ヵ月ぶりのプラス。パッケージング用紙は加工原紙（工業用雑種紙）が東南アジア、東アジア向けで増加して＋0.1％の10.6万tとなり、2ヵ月ぶりのプラス。
　紙・板紙の在庫は前月比＋7.1万tの196.1万tで3ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷用紙が増加して＋3.2万tの75.9万tとなり、3ヵ月ぶりの増加。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に包装用紙、白板紙も増加して同＋3.7万tの111.0万tとなり、3ヵ月連続の増加。衛生用紙は同＋0.3万tの9.2万tで3ヵ月連続の増加。
〔主要品種の動向〕
＊新聞用紙…国内出荷は△8.1％の12.8万tで46ヵ月連続マイナス。
＊印刷・情報用紙…国内出荷は△2.6％の42.1万tで5ヵ月連続のマイナス、メーカー輸出は＋12.8％の5.4万tで5ヵ月ぶりのプラス。
＊包装用紙…国内出荷は＋3.2％の5.5万tで2ヵ月ぶりのプラス、メーカー輸出は△0.5％の1.5万tで2ヵ月連続のマイナス。
＊段ボール原紙…国内出荷は△0.3％の73.1万t、メーカー輸出は△2.1％の7.7万tで、いずれも2ヵ月連続のマイナス。
＊白板紙…国内出荷は△2.0％の11.5万tで2ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は△29.2％の0.3万tで2ヵ月連続のマイナス。
＊衛生用紙…国内出荷は△1.3％の16.4万tで、2ヵ月連続のマイナス。